薬剤師に向いている人ってどんな性格?

薬剤師は独学ではなれず、6年間大学に通学して国家資格に合格してはじめて薬剤師として働くことができます。一生懸命勉強して、国家資格を取ったとしても「性格が合わなくて薬剤師を辞めたい」と思ってしまったら、元も子もありません。

そこでこの記事では、どんな人が薬剤師に向いているのか紹介していきます。薬剤師になるか少しでも迷っている方は、ぜひこの記事を読んで適性か検討してみてください。

①几帳面な人

薬剤師の主な業務は薬の調剤です。薬の調剤は、処方箋に従って正しい分量・配合でおこなっていかなければなりません。

薬の分量は、ミリリットルミリグラムというように非常に細かい単位で決められているので、必ずこの量に従う几帳面さが求められます。

もし、薬剤師が「少しくらい薬が多くてもいいだろう」と適当な分量で配合したら、患者さんの命にかかわる事態がおこる可能性があります。これは忙しかった・時間がなかったという言い訳は通用しません。どんなに忙しくても冷静に細かいところまで気を使って仕事を行っていかなければなりません。

このように、人の命とかかわる薬を扱うだけに、1ミリ単位でも手を抜かず丁寧に仕事ができる几帳面な性格が求められます。

②化学が好きな人

薬剤師になるためには化学の勉強が付き物です。薬学部では化学の勉強が必須で、薬剤師の国家資格でも化学が試験科目になっています。

このように薬剤師になるためには化学を学び続けなければなりません。そのため、化学を好きになれない方にとっては難しい仕事であるでしょう。

③相手の話をきちんと聞ける人

ドラッグストア・調剤薬局で働く薬剤師は、調剤を配合するだけでなくお客様とコミュニケーションを取って仕事をしなければなりません。

なぜなら、最近は調剤薬局・ドラッグストアの数が増えているため、単に薬の処方をするだけでなく「このドラッグストア・調剤薬局に行きたい」と思っていただけるようなサービスを行っていかないと、患者さんに来てもらうことができないからです。

患者さんが来たくなるかどうかは、薬剤師が患者さんに寄り添って服薬指導をできるかにかかってきます。患者さんが安全に薬を飲むために、わかりやすく丁寧に薬について説明していかなければなりません。

薬を配合するだけであったら機械でもできますが、その薬について説明するのは薬剤師でないとできないことです。お客さんが薬をいつ飲めばいいか分からず飲まなかったら、薬を処方した意味がなくなってしまいます。薬の効用を最大限にするという意味でもお客様とのコミュニケーションは大切になってきます。

スタッフとのコミュニケーションも大切

薬剤師という仕事はお客様の話を聞くだけでなく、同じ職場で働くスタッフとのコミュニケーションも必要不可欠です。

大きな病院の近くにある調剤薬局は、1日で何百枚もの処方箋を処理しなければならず、スタッフ同士で協力しなければこの仕事はこなせません。

このように薬剤師は、お客さんやスタッフとコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくので人の話を親身に聞ける能力は必要不可欠です。

④人に教えるのが好きな人

薬剤師は患者さんに薬の効果副作用処方するタイミングなどを教えなければなりません。

薬局にくる患者さんのほとんどが薬の知識を持っていないため、そのような患者さんでもわかるように薬について1から説明していかなければなりません。難しい用語をかみ砕いて説明する能力が必要とされます。

⑤同じ作業を根気よく続けられる人

薬剤師の仕事は調剤の配合をやり続けます。

もちろん調剤以外にも服薬指導研修在庫管理発注などさまざまな業務がありますが、一度覚えてしまうと新たな仕事をすることはめったにありません。そのため、1年目の新人薬剤師と15年目のベテラン薬剤師が同じ仕事をおこなうことも多く、年齢が上がり経験を積むことで仕事の幅が広がるということも少ないです。

このような仕事の特徴からクリエイティブな仕事をしたいと思っている方には、あまりおすすめできない仕事であるといえるでしょう。たとえ同じ作業であっても責任を持って、粘り強く行える方に向いている仕事だといえます。

薬剤師の適性につい知った上で進路を考えよう!

この記事では薬剤師に向いている人の性格を5つ紹介してきましたがいかがでしたか?薬剤師は薬という人の命に関わるものを専門的に扱う仕事であるため、どんなに忙しくてプレッシャーがかかる状況であっても、几帳面に仕事をおこなっていかなければなりません。また、ルーティーンの仕事も多いので、同じ作業でも自分なりにやり方を考えながら根気強く仕事をおこなう能力が求められます。

くわえて正確に仕事をおこなうだけでなく、他の人とコミュニケーションを取りながら薬についてうまく教えていかなければなりません。

この記事で紹介した5つの特性について知ったうえで、将来、薬剤師として働くか考えてみてください。

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