薬剤師は10年後になくなる仕事?

最近AIが台頭してきているけど、薬剤師の仕事ってなくなるの?

このように疑問を感じている皆さん。ズバリ10年後でも薬剤師という仕事がなくなることはないでしょう!

現在、技術力の向上により機械化が進んでいる業界が増えてきています。機械化により、場合によっては人間の仕事を奪ってしまうこともあるといえます。具体的には、数値だけで判断できる仕事や、臨機応変な対応を必要としない仕事は10年後には無くなってしまう可能性があります。

しかし、人間の判断が必要とされる薬剤師は10年後にも存在していると考えられます。では早速、薬剤師の10年後についてみていきましょう。

「薬剤師余り」とは?

薬学部の新設ラッシュ?

2006年に大学の学部・学科の開設が許可制から届出制でも可能になりました。

このような規制緩和の影響から、薬学部新設ラッシュが起きました。

この薬学部新設ラッシュにより、薬学生が増加したことなどから薬剤師需要見込みを大幅に上回る「薬剤師余り」が懸念されるようになりました。

国家試験のレベルは変わらない

薬学部が増えたことで入学するのは簡単になりましたが、薬剤師国家試験のレベルは変わりません。

また、薬剤師国家試験に合格した人全員が薬剤師になるわけではありません。

このようなことから、薬学生は増えているけれど薬剤師の数は未だ足りていない現状にあります。

AIに代用される業務もある?

処方箋通りの調剤を行う業務などの単純作業は、これからAIに代用される可能性はあります。

ですから、薬剤師にはこれまでよりスキルが求められるようになるといえます。

転職を繰り返すのはリスクになる?

転職を繰り返したり、スキルアップを見込めない職場にいることがリスクになってくるでしょう。

つまり、薬剤師になったからといって、将来は必ず安定しているという保証はないということです。

女性薬剤師や派遣の需要は?

ここからは女性薬剤師派遣の需要についてみていきましょう。

女性の薬剤師は安定?

薬剤師は、結婚や出産をしてから再就職出来ることなどから、女性に人気の職業と言えます。そのため、日本の薬剤師の約65%は女性が占めています。

一般的に女性のほうがコミュニケーションをとることが上手いことから、お客様と接客をして業務をおこなう必要がある薬剤師の仕事はAIに取られることはないでしょう。

派遣の需要は減る?

また、派遣の人員に対しての印象はあまり良くないことが多いと言われています。

これからは機械の導入の影響もあり、特に男性の派遣の需要はなくなっていくと考えられるでしょう。

働き方が変わる?

AIの導入などにより、将来的に単純作業の業務がなくなると考えられます。

では、薬剤師はどのような業務を行うのでしょうか?

現在の日本は高齢化社会となっています。高齢となれば、通院が困難になり自宅での治療を望む人も増えます。ですから、これからどんどん医療の現場は、病院から自宅へと移っていくと考えられます。

このことから、10年後には薬剤師の活躍の場も病院から自宅へと移行してき、在宅医療に特化した業務になっていくでしょう。

在宅医療

具体的にはどのような業務を行っていくのでしょうか。

まず、飲み合わせや服薬の状態の確認を行います。その後に、副作用の発現状況の観察を行います。

これらを踏まえて、患者さん本人や家族への服薬指導をして、医師に処方を提案します。

これだけ聞くと、今までの薬剤師の仕事とあまり変わらないと思われるかもしれません。しかし、決定的に違うことがあります。

それは、薬剤師一人一人のスキルが求められてくるということです。

在宅医療に必要なスキル

スキルとは、患者様の健康チェックなどの際に必要なコミュニケーション能力や患者様の容態に合わせた的確な診断に必要な確かな経験知識のことを言います。

これから変わっていく働き方について理解を深めるためにも積極的に講演会などに参加すると良いでしょう。

これからの薬剤師に求められることは?

これからの薬剤師には、薬剤師一人一人のスキルが求められてくるでしょう。

ではそのスキルを身につけるためには、具体的にどうしていけば良いのでしょうか。

スキルの身に付け方

例として、「薬局で患者様に選ばれる薬剤師になること」が挙げられます。

患者様に選ばれるということは、言い換えれば患者様からの信用を得られたといえます。つまり、在宅医療業務に必要なコミュニケーション能力や確かな経験と知識が身についていると言えます。

ですから、10年後も薬剤師として働くのなら、スキルを身につけるために頻繁に転職を行なうのは避けたほうがいいでしょう。

また、現在の職場ではスキルを身につけるのが難しいのならば今のうちに転職しておくのも一つの手だと言えます。

働き方の変化に対応するために、今から備えていくことができれば、10年後も薬剤師として活躍することができるでしょう。

薬剤師に将来性はあるの?今後求められる薬剤師とは