目指せ優秀な病院薬剤師!患者さんとの関わり方講座

「患者さんとの距離感を詰めることができない」

この悩みを抱えている病院薬剤師の方は非常に多いです。病院薬剤師が患者さんと関わる瞬間で、ダントツで多いのが「服薬指導」の瞬間です。

ここが、病院薬剤師にとって患者さんとの距離を詰めることができる唯一の瞬間であると言っても過言ではありません!

今から、患者さんとのコミュニケーションを上手にとることが出来ない病院薬剤師の皆さんに、患者さんとの距離を詰める方法を伝授します。

これをマスターすればあなたも優秀な病院薬剤師です!
それでは一緒に見ていきましょう。

患者さんの心を掴むトーク術

患者さんは身体のどこかに問題があるから、病院に入院または来院しているのであって、何の問題もないのに病院に来る患者さんはいないはずです。ということは、患者さんは少なからず不安を抱えているのです。

その中で、仮に病院薬剤師が適当な対応をして、患者さんに与えた薬の効果を最大限に発揮させられることが出来なかったらどうでしょうか。薬剤師にとっての当たり前は患者さんにとっての当たり前ではないのです。

この章では患者さんの目線に立ったトーク術というものを具体的に掘り下げていきます。それでは1つひとつ見ていきましょう。

1人ひとりの患者さんの特徴を掴もうと努力する!

1つ目は1人ひとりの患者さんの特徴を掴もうと努力して下さい!

病院には毎日多くの患者さんがやってきて、誰が誰だか分からなくなることがなることが多いです。さすがに全ての患者さんの特徴を見抜くことは不可能です。

しかし、ここで大事になってくることが2つあります。それは、呼び出しをした後の患者さんの歩き方とその患者さんの大体の年齢です。

この2点を意識を少し意識するだけで、患者さんの特徴を大まかには掴むことが出来ます。歩き方だったら、「遅い・速い」の違いがあります。また、年齢であったら「若者・中年者・高齢者」の違いがあります。

初めは服薬指導のことで頭がいっぱいになって、特徴を掴むことが難しいかもしれませんが、掴もうとすることが大事なんです!トライしてみましょう。

笑顔で対応、声のトーンも意識してみよう!

2つ目は、患者さんに対して笑顔で対応、出来れば声のトーンも意識してみましょう!

笑顔で接しられて嫌な顔をする患者さんはいませんよね!
また、声のトーンの使い方はベテランの病院薬剤師なんかは非常に上手で、患者さんに合わせて変えているんです。声は患者さんに安心感を与えることが出来ますし、薬剤師の印象を左右する大事なツールです。

笑顔と声のトーンをうまく使いこなすことで、患者さんとのコミュニケーションをより円滑に進めることが出来ます。大事なシチュエーションでは、少し低めのトーンで笑顔をしすぎない。その逆も然りです。

服薬指導を患者さんに対する1つのプレゼンテーションだと思って、1人ひとりの患者さんに向き合っていきましょう!

聞き上手になろう!

3つ目は聞き上手になりましょう!
一方的に病院薬剤師が話し続けるのではなく、説明の中で、何度か患者さんに対して問い合わせましょう。

自分から聞くのが恥ずかしい患者さんは多くおり、薬剤師から尋ねてあげることでやっと聞きたいことを聞けるという患者さんは多くいます。

定期的に患者さんは病院にやってくるはずなので、1回目で深い関係を築こうとするのではなく、何回か回数を重ねてゆっくりと関係を構築していきましょう。病院薬剤師にとっては何百人の中の1人の患者さんにすぎないかもしれませんが、患者さんにとってはたった1人の薬剤師さんです。

聞き上手になることで、患者さんは徐々に心を必ず開いてくれます。マシガントークになることは避け、患者さんの様子をみながら話してあげて下さい!

さらなるコミュニケーションの向上を目指す病院薬剤師は次のことを意識!

上記で紹介してきた3つのことを最低限意識すれば、患者さんとのコミュニケーション面で困ることはほとんどありません。しかし、さらなるコミュニケーションの向上を目指す病院薬剤師は今から紹介する2点のことを意識してみて下さい!

この2点を意識するだけで、他の病院薬剤師に大きな差をつけることが出来ます。それでは1つひとつ確認していきましょう。

薬を渡す事だけに気を取られすぎない!

病院薬剤師は薬を渡して終了だと思っていませんか?違います!

確かに、医師の指示通りに処方箋を応需し、丁寧に服薬指導を行うことは大事なことです。

しかし、1番大事なことは患者さんが薬を飲んだ後の変化ではないでしょうか。副作用が出た時の対処法、他の薬剤との併用など、患者さんにはそれぞれの事情があります。ここでも、患者さんの目線に立つことを忘れずに、その場しのぎの対応にならないようにしましょう。

薬剤師の仕事がこの行動によって、薬という「モノ」を扱う仕事から患者さんという「ヒト」を扱うということを意味しています。アフターフォローまで必ず行うようにしましょう!

専門用語を使いすぎない!

患者さんは病院薬剤師ほど、薬の種類・効用について詳しいわけではありません。

専門用語を患者さんとの会話の中で使っても理解できるはずがありません。かえって混乱を招く可能性が大いにありますので、必要最低限の時意外にはなるべく使うことを避けましょう。

仮に専門用語を使う時には、使った後に必ず補足となる説明をしてあげて下さい!
難しい時には、尊敬する病院薬剤師の服薬指導時の対応について観察してみても良いかもしれませんよ!

これであなたも優秀な病院薬剤師!

今回紹介してきた、病院薬剤師の患者さんとの接し方を全てマスターすることが出来ればあなたも優秀な病院薬剤師の仲間入りです。

ただ、1度に全てやろうとする必要はありません。1つひとつ段階的にクリアしていきましょう。

患者さんの目線に立って業務を行い続けることは難しいことではありますが、患者さんからの信頼を得ることが出来れば、辛さも喜びに変わります!

ぜひチャレンジしてみて下さい。