薬剤師に英語は必要なのか?徹底解説!

薬剤師_英語

グローバル化する現在、日本でも外国人観光客が増加していており、日常的に英語の必要性が高まっています。

薬剤師も例外ではなく、外国人患者の対応にたじろいでしまった事がある人もいるのではないだろうか。

この記事では、薬剤師に語学力は必要なのか。

そのメリットなどもわかりやすく説明します。また、語学力の活用法も併せて紹介します。

薬剤師に英語力は必要?

現在日本では、訪日外国人数は年々増加している。

2017年には2800万人を突破し、過去最多の記録となりました。(日本政府観光局2017年調べより)

また、今後2019年ラグビーワールドカップ開催や2020年の東京オリンピックに向けて増加していくでしょう。

このような状況では、医療機関や薬局を利用する外国人患者が増加していくことが予測されます。

つまり、外国人患者の対応は、今後日常的になりつつあるのです。

一方、薬の適正使用協議会では、外国語対応可能な薬剤師スタッフの不足や外国人患者への対応への不安という問題を示しています。

また、このアンケートは、全国の調剤薬局に勤務する外国人対応経験のある薬剤師408名を対象に行われたもので、

そのうちの2.9%しか、日本人患者同様に外国人患者に対応できると回答していないことがわかります。

ここから、需要と供給がうまくマッチしていない現実が深刻化していることがわかるでしょう。

先ほどもお話した通り、日本では外国人旅行客が増えて続けており、今後更に増加していきます。

そのため、世界各国の外国人と接する機会も同時に増えるでしょう。

そんな状況を打破するためには、薬剤師の「英語力」が不可欠なのです

「語学力のある薬剤師」のメリットとは?

英会話のできる薬剤師のメリットは大いにあります。

大きく分けて2つの利点を見ていきましょう。

  • 活躍の場がぐんと広がる
  • 語学力を活かして年収アップも

活躍の場がぐんと広がる

英語スキルがあると、仕事の幅を大いに広げることができます。

まず、調剤薬局で、1人でも英語スキルの高い薬剤師がいるということは、「頼りになる存在」がいるということです。

外国人患者とのやり取りや薬の説明などをスムーズに行うことができ、業務を円滑に進めることができます。

また、薬剤師が学ぶ英語の種類はビジネスと薬学に関する英語が中心となってきます。

それらの語学力を身につければ、英語で書かれた文献や論文の読み書きや翻訳、また通訳士などとしても活躍することができます。

同時に、幅広い医療知識や先進的な薬学の知識を身につけることができるので、病院薬剤師に転職などキャリアを磨くことも可能になるでしょう。

語学力を活かして年収アップも

グローバル化の進む現代社会において、どの企業や団体でも英語力のある人材は重要視され、かつ重宝される傾向があるといえるでしょう。

それに伴って、能力の有無によって年収は異なってきます

特に海外便の出ている空港付近のドラックストアでは、海外からのお客様とのコミュニケ-ションの機会が他の店舗より必要になってきます。

しかし、通いにくい土地であるに加え、語学力に自信のある希望者が少ないため、給与交渉がしやすくなっています。

同様のことは、海外旅行客が多い銀座や秋葉原、日軍基地や大使館のあるエリア、また外資系の会社が多くある港区(広尾や六本木、東京など)でも同じ条件だと言えるでしょう。

他にも先ほどお話したような、キャリアアップを経ることでより大幅な年収アップの可能性が見込まれるでしょう

英語力をつけるためには?

学生時代などで海外留学などの経験から語学力に自信がある人もいるとは思いますが、

多くの場合は自信がなく、外国人患者とのコミュニケーションには不安があるといった状態だと思います。

しかし、多くのメリットを知った今、英語力を身につけたいとと思っているのではないでしょうか。

ここでは、おすすめの勉強法をご紹介します。

オンライン英会話

英会話スクールや駅前留学などに通う時間がない人には、オンライン英会話がおすすめです。

また、英会話スクールよりも比較的、値段帯も安いという利点もあります。

英会話力アップには、「英語を話す」ことが一番の重要です

また、オンライン英会話では目的に合わせた英会話の練習ができるため、効果的に語学力を伸ばすことができます。

英会話カフェ

英会話カフェは、場所によって細かな違いはありますが、大体1000円やドリンク代を払うことでネイティブと話す事ができます。

実際に対人で話すことでより実践的な英会話スキルを学ぶことができるでしょう。

ただ、大体の英会話カフェでは、トピックを自身に合わせて会話することができないので、薬剤師に必要なメディカル英語やビジネス英語を学ぶ機会はオンライン英会話や英会話スクールに比べ、少ないでしょう。

英会話本

最近では、英会話の本の種類も多くあるため、自分にあった英会話本で学ぶことができます。

先述したように、英会話スキルの向上には実際に話すことが大切ではありますが、

その根底としたある程度の英単語や日常会話を英会話本で学ぶことでより効果的に英語力を伸ばすことができるでしょう。

洋画や海外ドラマ

洋画や海外ドラマで学ぶことは、より日常で使われている自然な言い回しを学ぶことができます。

薬剤師として英語力を伸ばしたい人は、医療系のドラマや映画、ドキュメンタリーを見ることでメディカル英語にふれる機会を持つことができるでしょう。

留学してワンランク上の薬剤師になろう

他の方法として、「留学」という手段があります。

お金と時間が少しかかってしまうかもしれませんが、最も有効な手段かと言えるので、考えている人は上の記事も参考にしてみてください!

英会話が必要なシーンとは

では具体的にどのようなシーンで英語が必要になってくるかを見ていきましょう。

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