病院転職を目指す薬剤師必見!ブラック病院の特徴を徹底解説

いきなりですが薬剤師の皆さんに質問です。

「やりがい」「楽さ」のどちらをとりますか?

そこには正解も不正解も存在しないのですが、薬剤師として働く上で大事にしたいことは働く目的ですよね。

しかし、せっかく目的を持って働いているのに、働いている環境がブラックすぎて薬剤師という職業から距離を置く人が後を立ちません。

そこで今回は、薬剤師の皆さんにブラックな病院の特徴と、ブラックな病院に転職しないための方法を紹介していきます。

ブラック病院の特徴を徹底解説!

職場環境が悪い病院。俗に言うブラック病院ですが、どのような特徴を持っている病院がブラック病院だと言われてしまうのでしょうか。

  • 薬剤師がチーム医療に全く関われない病院
  • 病棟業務にほとんど携われない病院
  • 残業・休日出勤を美学だと考える病院

これらの特徴を持っている病院は、ブラック病院と考えてしまってもいいでしょう。それでは1つひとつ詳し特徴をみていきましょう。

薬剤師がチーム医療に全く関われない病院

チーム医療は「医師、看護師、薬剤師、栄養士」などの各職種のスペシャリストで構成されるものであり、チーム医療に関わりたくて、病院薬剤師を目指す方が非常に多いです。

しかし、病院によっては薬剤師をチーム医療に入れない、もしくはチーム医療という形だけが存在しているだけで、中身は今までの治療と変わらないことを行っている病院もあります。

薬剤師を信頼してくれる医師、看護師がチームにいれば、薬剤師はチーム医療の中でオンリーワンの価値を示すことができます。ですが、薬剤師に対する理解がないメンバーだと薬剤師を見下し、雑用しかやらせない現場も残念ながら存在します。

病院薬剤師は医療現場に密接に関わるわけではないので、意見を発することは難しいことですが、患者さんのためにと考えて積極的に発していきましょう!
もし、薬剤師の発した意見に耳を貸さない、もしくは何の反応もない職場またはチームであるならさっさと転職しちゃいましょう!

病棟業務にほとんど携われない病院

基本的に病棟業務に関われない薬剤師はいません。ですが、病棟業務に関われるは病院によって大きく違います。

中央業務が忙しい病院だと、薬剤師の人数が必然的に足りなくなりますので、病棟担当の薬剤師も中央業務に回らなければならなくなります。本当に忙しい日だと朝から夕方まで1日中調剤業務に追われる日もあるくらいです。

どんなに忙しくても病棟に薬剤師が1人もいないという状況はまずいので、経験豊富な薬剤師、あるいは勤務年数が長い薬剤師が病棟業務をこなすことが多いです。このような環境の病院だと、転職した新入りの薬剤師が病棟業務に関わることができる機会は、1日の中で本当に限られた時間でしかありません。

限られた時間でスキルアップを目指すだったり、やりがいを感じることも大切なことではありますが、ご自身の目的に合わせた病院選びをしましょう。

残業・休日出勤を美学だと考える病院

日本人の特徴でもありますが、「残業するのが当たり前、休日に出勤してる私偉い」などの風潮が病院にもあります。

病院では様々な医療従事者と関わることが多く人間関係を構築することが非常に大事です。残業をしなくて陰で悪口を言われたり、休日に出勤しなくて仲間外れにされるといったことが実際に現場では起きています。

また、病院ではチームミーティング、勉強会などが勤務時間外で行われます。薬剤師としての知識や経験を身に付けるという側面で考えたら良いことであるのは間違いありません。

しかし、プライベートの時間は確実に削られますので、あまりにも勤務時間外の労働であるサービス残業等が多すぎるならば、ブラックな病院である可能性が高いです。

絶対に失敗しない!ブラック病院に転職しないために大切な3つのこと。

ブラック病院の特徴が分かったところなので、次はブラック病院に転職しないために大切な3つのことについて紹介していきます。

  • その1:慢性期病院か急性期病院か
  • その2:転職コンサルタントに相談
  • その3:職場見学に行く

病院選びで、ブラックな病院で働くか働かないかは全て決まってしまいます。病院に転職を考える薬剤師は必見ですので、何回も見てブラック病院に転職しないようにしましょう!

その1:慢性期病院か急性期病院か

慢性期病院と急性期病院にはそれぞれ違った特徴があります。2つの病院の違いを簡単に紹介していきます。

急性期病院

急性期病院は急な病気や怪我、緊急の入院や手術などの高度で専門的な医療の提供を行う病院です。幅広い年齢層の患者さんがいるので、様々な症例を積むことが可能です。

グループの医療現場に関わる機会が増えるので、薬剤師としてのスキルアップを目指すにはもってこいの環境が整っています。

急性期病院で求められる役割について知りたい方はこちら

慢性期病院

慢性期病院は、急性期の治療を乗り越え症状が安定しているものの、自宅で生活することは困難なため、継続的な治療が必要な患者さんが入院する病院です。

なので、慢性期病院には高齢者の患者さんが非常に多いです。積める症例数は限られますが、患者さんとの関係を大事にして働いていきたいという薬剤師にはおすすめです。

業務内容を知ることは大事!

自分の働きたい病院の特徴を知ることは非常に大事なことです。

転職をする前に2つの病院の特徴について知っておくことで、理想と現実のギャップを埋めることにつながります。基本的に2つの病院で行う業務について変わることはないのですが、病院薬剤師と薬局薬剤師では行う業務内容は全く違います。
こちらの記事で病院薬剤師と薬局薬剤師の業務内容の違いについて述べていますので参考にしてみて下さい。

その2:転職コンサルタントに相談

転職先の病院を探す時には必ず転職サイトに登録して、転職コンサルタントに相談するようにしましょう。

転職コンサルタントは求職者のヒアリングから面接、転職が決まった後のアフターフォローまで丁寧に行ってくれます。転職サイトによって異なる特徴があるので、最低でも3つは登録するようにしましょう。

1つの転職サイトにつき1人のコンサルタントが求職者につきますので、自分に合ったコンサルタントを探すことができます。もちろん全てのサービスは無料で利用することができますので、試しに登録してみるくらいの感覚で使ってみましょう。

こちらの記事で、病院転職を目指す薬剤師が最低限登録しておきたい3つの転職サイトを紹介しています。

その3:職場見学に行く

コンサルタントから、転職先候補の求人の紹介と情報を集めたら、必ず職場見学に向かいましょう。

ネット上で集められる情報量が凄まじいものであることは間違いないのですが、リアルの職場を見学しに行くことで職場内の雰囲気だったり、人数比が分かったりします。

直接アポを取って見学しに行くのも良いですし、めんどくさかったらコンサルタントに頼んでアポを取ってもらうのも良いです

職場見学に行くことで、求職者にとっても病院側にとってもミスマッチが防げて、両者にとってWin-Winであるので絶対に自分の目で確かめに行きましょう!

まとめ

病院薬剤師は目指す人も多いですが、毎年残念ながら辞めてしまう人も多くいます。ですが、ブラック病院の特徴を知っているだけで、病院選びの参考になることは間違いありません!

ブラック病院への転職を避けるには3つの大切なことがありましたが覚えていますか?転職前の行動が転職活動を左右しますので今回紹介したことを参考にして、転職活動に役立てて下さい。