好条件!刑務所に勤務する薬剤師のメリットと仕事内容

刑務所薬剤師

意外に思われるかもしれませんが、刑務所から薬剤師の求人が出ていることがあります。

受刑者がいるところで安全に働けるのかという不安があるかもしれませんが、条件が合う薬剤師からすれば、好条件で働ける職場であると言えます。

むしろ職場の人間関係で疲れた福利厚生が手厚い職場を探している、という薬剤師の方にはおすすめと言える職場なのです。

今回は刑務所に勤務する場合の薬剤師の仕事内容メリット求人の探し方についてご紹介していきたいと思います。

刑務所に勤める薬剤師はどんな仕事をしているの?

薬剤師というと一般的に病院や調剤薬局で働く、というイメージが定着しているので、刑務所で働くというのは中々ピンとこないかもしれません。

しかし薬剤師は病院・調剤薬局・製薬企業の他に刑務所内の薬局で働くという選択肢もあります。

刑務所勤務であっても患者と接する機会はほとんどない

刑務所内で働くとなるとなんとなく、受刑者だらけだから不安を覚えるという方も多いでしょう。

確かに一般とは異なる特殊な環境ではあるものの、実のところ基本的な仕事内容は普通の調剤薬局とほぼ変わらないと言えます。

処方箋に従って調剤を行うので薬局や病院とやることは同じです。ただ窓口で薬剤師が接客する必要は全くありません。

そのため薬剤師が受刑者と直接コミュニケーションを取ったり、服薬指導を行ったりすることは、よほどのことが無いかぎり滅多に無いと言えるでしょう。

カウンセラーとして勤める場合は患者と接する仕事になる

刑務所では調剤を主とする薬剤師の他に、カウンセラーとして勤める場合もあります。

こちらの場合は薬物中毒の治療に関わる業務となり、受刑者に薬物依存から脱するための指導やサポートを行います。

カウンセラーの場合は受刑者に指導を行うので、当然ながら患者に接する仕事になります。

刑務所での主な仕事は、基本的に医師による処方箋の通りに調剤を行うのが主な仕事、というのは間違いないのですが、募集によってはカウンセラーとなっていることもあるので、求人を探す際には仕事内容について必ず確認しておくことをおすすめします。

思ったよりも高待遇!職場が刑務所でも薬剤師におすすめと言える理由

服役中の受刑者であっても体調を崩したときのために薬は必要です。そのため医薬品の調剤を行うことができる薬剤師の募集は、全国の刑務所で行われています。

都道府県全てに刑務所は存在し、全ての施設で薬剤師が勤務しているので、そう考えると実は当たり前に存在する仕事なのだと気づけますよね。

好条件で働くことも可能なので、転職先としてもおすすめできる仕事であると言えます。

公務員試験に合格していなくても応募できる!

刑務所に勤務する薬剤師は広義では国家公務員扱いになります。ただし刑務所に勤務する薬剤師の場合は一般の公務員とは応募条件が異なります。

刑務所の求人に応募する場合は、国家公務員試験に合格している必要がなく、年齢に関する規定も特にありません。

ただし国家Ⅰ種(国Ⅰ)・国家Ⅱ種(国Ⅱ)の国家試験に合格する必要はあります。

刑務所の求人は場所が場所なので、一般には広く公開されていません。主に求人が出されるのはハローワークとなっていますが、薬剤師専門の転職サイトでも見つかることがあります。

公務員なので福利厚生はバッチリ!時給が高いのでパート勤務もアリ!

刑務所で正社員として働く場合、年収はおよそ400万円~500万円ほど。勤務年数に合わせて収入はアップしますが、それでも600万円~700万円程度が上限であると言われています。

それでも公務員として扱われるので福利厚生が手厚い休日はカレンダー通りに取れて残業もほとんどありません。

パートで働く場合は時給2,900円ほどが相場となっていますので、単に収入重視で勤務するなら好条件で働けると言えます。

遠くに異動させられる可能性があるので身軽でないと続けるのが難しい?

薬剤師の刑務所勤務も意外にメリットが多いものの、一応デメリットもあります。

それは国家公務員という立場であるため、3年周期で異動させられてしまう可能性が高いという点です。

しかも異動の範囲は全国に及ぶので、異動命令によっては引っ越ししなければならないこともあります。

そのため子育て中であるなど大きな移動が難しい場合は、働き続けること自体が難しいと言えるかもしれません。

刑務所からの薬剤師求人を探すなら、ハローワークと転職サイトどっちがおすすめ?

刑務所の求人はハローワーク転職サイトで探すことができると、上記で述べましたがどちらかというと転職サイトで探すことをおすすめします。

転職サイトは応募前から内定後までサポートが充実している!

転職サイトではエージェントからの求人紹介が受けられるだけでなく、職場の雰囲気について情報提供してもらえるほか、転職後も相談できるといったサポートが充実しています。

一方でハローワークの職員は薬剤師業界について素人同然であり、職場の条件や雰囲気についての知識はまるでありませんので、自分に合わない職場に転職してしまう可能性が高いのです。

一応ハローワークの求人は参考程度に見ておき、メインは転職サイトを利用するようにしましょう。

刑務所の薬剤師求人はレアなので複数の転職サイトを利用しよう!

刑務所での仕事は特殊な仕事に分類されやすい傾向にありますが、薬剤師の場合は刑務所であっても働くことができるので、転職先の選択肢にも普通に含まれると言えます。

とはいえドラッグストアや薬局ほど、勤務地の数が豊富というわけではないので、求人を探すなら複数の転職サイトを利用することをおすすめします。

刑務所勤務に興味が湧いた方は、是非一度、薬剤師専門転職サイトのエージェントに相談してみてくださいね。