薬剤師が給料を上げるためにすべきことは?

念願の薬剤師になって働いてみたけど、思っていたより給料が低い…このように思っている方が多くいらっしゃると思います。この記事では薬剤師が給料を上げる方法について詳しく紹介していきます。

薬剤師の1か月の給料の相場は??

まず給料を上げるための必要なデータとして年齢ごとの平均的な給料を紹介します。これは自分の給料について判断するうえでの目安になります。勤務先・勤務形態によって給料は大きく変わってきますが、ここでは求人数が多い都市部の調剤薬局・ドラッグストア正社員で働いた場合の月収を紹介します。皆さんの給料と比べてみてください。

年代 月収の平均
20代 約30万円
30代 約40万円
40代 約45万円
50代 約50万円

※この月々の給料にボーナスなどが加わるので、年収は14か月分をかけたものとなります。

給料を上げる方法

ここからはこの記事の本題である給料を上げる方法について紹介していきます。現在の勤務先で年収を上げたい方・転職したい方に分けて、それぞれの年収を上げる方法を詳しく紹介していきます。

現在の職場で給料up

現在の職場で給料を上げるためにはコミュニケーションスキル資格取得をすることが重要です。資格取得には時間がかかりますが、コミュニケーションについては今すぐ改善することができます。早速これらについて、詳しく見ていきましょう!

①コミュニケーションスキルを上げる

ドラッグストアや調剤薬局がたくさん存在している今日では、お客様とコミュニケーションを取り、お客様が体調を崩した時には頼られる存在である、「かかりつけ薬局」になる必要があります。

以前までは調剤室の中で行う調剤業務が主でした。しかし近年では、薬剤師の業務が増え、患者さんと会話をする機会もかなり増えてきています。とりわけ高齢のお客様が増えてきたので、単に薬について説明するだけでなく、世間話やお客様の症状・アレルギーなどお客様自身について知ったうえで薬を処方することが大切です。

また薬剤師同士のコミュニケーションも、もちろん大切です。職場の雰囲気が良くなるとみなさん自身も働きやすいだけでなく、患者さんの情報も共有することができます。どの薬剤師が対応してもお客様に合った接客をすると、「いつでも気軽に相談できる薬局」とお客様に思っていただくことができます。このようにお客様を満足できたら、薬局のお客様が増え、必然的に薬局の収益も増えるのです。

このように薬剤師同士で円滑にコミュニケーションが取れているかは、薬局の収益の面にも大きく関わってくるのでコミュニケーションスキルは年収に反映されています。年収を上げたい方は、まず第一にコミュニケーションスキルを向上するようにしましょう。

②資格を取得する

資格取得を推奨している勤務地であれば、資格を取得することで確実に年収をアップすることができます。

〈認定薬剤師〉

認定薬剤師は時代に応じた社会的な需要に応えるために勉強している実績を保証するものです。

薬剤師は一度国家資格を取ったら更新する必要はありません。しかし、年々薬事法・調剤報酬は改定されます。加えて、医療技術の発達に伴い多くの医薬品が新しく発売されるため薬の情報について日々情報をアップデートしなければなりません。そこで、最新の知識取得や講演会を受講している薬剤師は日々スキルアップをしていることが保証される認定薬剤師という資格を得ることができます。

認定薬剤師の資格はそこまで難しいものではなく費用も高くないので、「なんでもいいから資格を取りたい!」と考えている方におすすめです。

〈専門薬剤師の資格〉

専門薬剤師の資格を持っていると薬局窓口以外で勤務することができます。専門薬剤師の資格は以下のものがあります。

  • 精神科薬物療法認定薬剤師
  • がん薬物療法認定薬剤師
  • 腎臓病薬物療法認定薬剤師
  • 小児薬物療法認定薬剤師

このような専門的な資格を持っていると薬剤師手当に加えて資格手当をもらえることが多いです。専門的な領域で仕事を行えるやりがいだけでなく年収を上げることもできます。上記で上げた以外にもさまざまな専門薬剤師の資格があるので興味がある方は調べてみてください。

転職して給料up

一番給料を上げられる方法は転職です。薬剤師の転職率は他の職種に比べて高いため、転職をすることにためらう必要はありません。実際、薬剤師の転職理由で1番多いのは「現在の給料に対する不満」です。少しでも給料に不満を感じている方は、転職先を探してみてください。

同業種で転職

調剤薬局から他の調剤薬局に移るというように同業種での転職が薬剤師の転職で一般的なものです。仕事内容をほとんど変えずに勤務条件の良い職場に転職することで、年収アップを期待できます。転職エージェントを使うと非公開求人や職場の雰囲気などの情報を得ることが出来ます。「同業種で転職を探したい」という方は、より多くの選択肢からあなたにピッタリな転職先を探すために、ぜひ転職エージェントを使ってみてください。

キャリアチェンジをする!

年収を大きく変えたいという方にはキャリアチェンジすることをおすすめします。参考までに職場別の平均年収を見てみてください。

職場 平均年収 ボーナス
製薬会社 約750万円 約100万円
ドラッグストア 約650万円 約90万円
調剤薬局 約500万円 約75万円
病院 約450万円 約60万円

このように職場によって平均年収は大きく変わってきます。そのため、職場を変えることで大幅な年収アップを狙うことができるのです!ここで、薬剤師の転職の典型例である病院から調剤薬局・ドラッグストアへの転職について説明していきます。

病院から調剤薬局・ドラッグストアへ
大学病院・総合病院から調剤薬局・ドラッグストアへ転職するもので、もっとも転職が成功する可能性が高い転職パターンです。調剤業務を中心に行っていた病院の薬剤師は、調剤薬局・ドラッグストアでも即戦力として活躍することが期待されます。そのため給料アップの転職が望めるのです。

調剤薬局・ドラッグストアへ転職するときに大切になることは接客業務を行えるかどうかです。病院での調剤業務と違い調剤薬局・ドラッグストアでは、薬についてあまり知識のないお客様と接することになります。そのため、サービス業であることを意識したうえで転職の面接を受けるようにしましょう。

給料を上げるために転職しよう!

現在働いているところで給料を上げることもできますが、転職先を探したほうがスピーディーに給料を上げることができます。同業種であっても異業種であっても、転職サイトを使うことで多くの求人の中からあなたにぴったりな求人を効率的に探せます。一方で、現在の勤務地で給料を上げたいという方は、コミュニケーションスキルを伸ばしたり資格取得をするようにしましょう。

みなさんが理想の給料を得られることを応援しています。

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