転職希望じゃなくて新卒薬剤師なんだけど転職サイトは利用できる?

登録販売者の転職

薬剤師は他の職業よりも転職率が高い職業とされていましたが、現在は転職ブームによって薬剤師の転職サイトもさらに充実してきています。

ところで転職サイトと言えば主に転職希望者が利用するサービスですが、新卒者も利用することが増えているようなのです。

確かに転職サイトを運営する会社は、業界と独自のパイプで繋がっているため求人も豊富に揃っています。

これから就職活動をする新卒の薬剤師さんにとっても、決して無視できないメリットであると言えるでしょう。

しかし新卒者は転職希望者ではありません。それでも転職サイトを利用することはできるのでしょうか。

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転職サイトは新卒の薬剤師でも登録できるの?

新卒の薬剤師でも転職サイトを利用できるのだろうか……これから就職活動に入る方々の中にはそんな疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそも転職希望者を対象にしているのに、新卒の薬剤師が転職サイトに登録できるの……?と思いますよね。

転職希望者と同じようにサービスを利用できる!

サイトに登録できないとサービスを利用することもできないので、登録できるか否かは非常に重要なポイントです。

結論から言うと新卒の薬剤師さんでも、転職サイトに登録することができます。

社会人経験が無いから……と尻込みしてしまう方もいるかもしれませんが、新規登録自体は新卒の薬剤師であっても、問題なく行うことができますし、転職サイトのサービスも他の転職希望者と全く同じように利用することができるので、心配は無用です。

企業によっては新卒者も受け入れてくれる場合がある

登録できたとしても転職サイトで新卒薬剤師を募集している企業は無いんじゃないの……?

元より転職のためのサービスなので、そのような疑問が湧くのも当然ですよね。

確かに一定の経験年数が要求される求人もあるのですが、しかし職場によっては新卒を受け入れてくれるところもあります。

たとえば未経験者OKの求人である場合は、新卒の薬剤師でも問題なく受け入れてもらえるでしょうし、長く勤めてくれる人材を探している企業であれば、将来を見据えての採用も充分にありえます。

このように企業によっては社会人経験が無くても、問題なく求人を紹介してもらうことができるでしょう

転職サイトの求人の中には新卒者を募集しているものもある

転職サイトの求人の中には新卒薬剤師にも対応しているものもあります。そのような企業にとってはむしろ新卒者も来て欲しいと望んでいる可能性があるでしょう。

たとえば中小規模の企業では大手企業のように、大学に出向いての就職セミナーをするなどの大々的な募集活動を行うことができないため、新卒の薬剤師が欲しくても大手企業に取られてしまう形になります。

新卒の募集活動を大きく実施していない企業などは、転職サイトの求人に新卒可と書いている場合もあるのでチェックしてみましょう。

転職サイトが新卒薬剤師にもたらしてくれるメリット

このように新卒の薬剤師さんであっても転職サイトで求人を探すことは可能なのですが、実はそれ以外にも以下のように、就職活動に有効と言えるメリットがあります。

転職サイトを利用した場合のメリット

  • エージェントが職場探しをサポートしてくれる
  • 他の地域の求人も探すことができる
  • 公開されていないレアな求人が見つかる可能性がある

エージェントが職場探しをサポートしてくれる

新卒の薬剤師であっても転職希望の薬剤師であっても、就職活動が大変であることは変わりません。

働きながら又は卒業研究をしながら就職活動しなければならない中で、職場探しをするのは難しいと言えます。

そんな就職活動の大変さをサポートしてくれる、心強い味方が転職エージェントです。

転職サイトでは登録者ごとに担当エージェントが付き、希望の条件などをヒアリングした上で、顧客の希望に近い求人をピックアップしてくれます。

履歴書の添削や面接対策のアドバイスをしてくれる

転職エージェントが行ってくれるサービスは、ヒアリングによる求人探しだけではありません。

なんと履歴書の書き方や面接の対策に関してもアドバイスをもらうことができます。

就職活動が初めてで右も左もわからない新卒薬剤師にとっては、非常に嬉しいメリットであることは間違いないですね。

転職エージェントは数々の転職者と企業を繋いできた経験があるので、書類審査や面接で他の新卒者たちと差を付けるには、うってつけの相談相手であると言えます。

スケジュール調整や企業との交渉を請け負ってくれる

転職エージェントは企業側との様々な調整も行ってくれます。たとえば面接の日程についてのスケジュール調整、また企業との間に立って交渉をしてもらうことができます。

就職活動中の際にはいつ面接の予定が入るかわかりません。万が一どうしてもスケジュール調整が必要になった場合、普通ならば直接企業に言いづらい状況ですが、転職サイトからの紹介であればエージェントに調整を頼むことも可能です。

職場の詳しい情報について聞くことができる

転職エージェントは職場の内部事情についても把握しています。たとえば職場の人間関係・上司の性格による職場の雰囲気、残業は多いか・休みは取りやすいかなどは、気になっていても、直接企業に聞くことはできません。

しかし顧客と企業との間に立ってくれるエージェントは、このような普通は憚られる情報についても教えてくれます。

このため実際に入ってみなければわからない職場の情報についても、エージェントに聞くことができるので、職場とのミスマッチをより防ぐことができます。

他の地域の求人も探すことができる

薬剤師の求人は全国で出ているものの、住んでいない地域の求人を探すとなると、自分の力だけでは至難の業であると言えます。

就職したい企業の拠点が首都圏などの限られた地域である場合だと、地方に住んでいる新卒薬剤師はより情報を集めるのが困難になります。

しかし転職サイトならば様々な地域の求人が集まっており、希望する地域の求人をピンポイントで探すことができます。

地方在住者向けのサービスを展開している転職サイトもありますので、地方に住んでいるのであれば是非登録しておいて損は無いでしょう。

公開されていないレアな求人が見つかる可能性がある

業界内で条件の良い人気の求人は、すぐに定員以上の応募者が集まるので、ほとんどの場合非公開求人となっています。

非公開求人はレア求人でもあり、企業に太いパイプが無ければ、通常知ることはできません。
それは薬剤師の世界であっても同じであると言えます。

また様々な職業の求人を総合的に掲載しているサイトでは、薬剤師のレア求人を見つけるのはより困難です。

薬剤師業界に特化した転職サイトにはレア求人も集まりやすい

しかし薬剤師求人に特化した転職サイトである場合、話は別です。

薬剤師求人に特化した転職サイトは、独自のパイプによって調剤薬局をはじめとした、様々な企業と繋がり求人を掲載しているので、一般的な転職サイトよりも薬剤師の求人が豊富に揃っています。

そのため普通ではお目にかかれないレアな求人が見つかる可能性が、他の転職サイトよりも高くなるのです。

このように一つの分野に特化した転職サイトには、非公開求人が集まりやすいので、通常よりも条件の良い求人見つかる可能性を、飛躍的に上げることができるというわけです。

新卒薬剤師が注意しておきたい転職サイトを利用する場合のデメリット

ここまで新卒薬剤師が転職サイトを利用するにあたってのメリットを挙げてきましたが、次にデメリットも挙げていきましょう。

  • エージェントには当たりハズレがある
  • どの求人を紹介されるかはエージェント判断になる

エージェントには当たりハズレがある

転職サイトにはたくさんのエージェントが所属しています。性格や考え方も様々で人によって対応の仕方も異なります。

そのため顧客とエージェントの相性が合わないケースも少なくありません。

ただ性格が合わなくてもヒアリングが上手く、その人に合った職場を見つけるのが上手い可能性もあるので、ある程度時間を見て本当に自分にとって良いエージェントであるかどうかを見極めるようにしましょう。

質の悪いエージェントに当たった場合でも変更が可能

中には希望とは全く異なる求人ばかりを紹介してくるエージェントもいますし、相談しても自分の考えを押し付けてくるばかりのエージェントもいます。

そのようなエージェントに当たった場合は、口論するのも時間の無駄なのでさっさと担当を変えてしまった方が無難です。

エージェントの変更を申し出ても就職活動で不利になることはない

どうしても合わないと感じた場合は、担当エージェントの変更を申し出ることができます。

エージェントを変更したからといって、顧客側に転職サイトや企業からマイナス評価が付くわけではありません。

就職に不利になる要素は一切ありませんので、必要だと感じたらためらわずに変更するのも一つの手です。

ただしあまりに変更を申し出ていると、それはそれで就職活動が進みません。

自分1人でやる場合と違ってエージェントとの就職活動は二人三脚です。多少の意見の違いは気にせず、しっかりと自分の意志を伝え、なるべく理解してもらえるよう努めることも大切です。

どの求人を紹介されるかはエージェント判断になる

転職エージェントは非常に手厚いサポートをしてくれますが、代わりに紹介される求人もエージェント判断によるものとなってしまいます。

求人選びがエージェント任せになってしまうため、自分で求人を選べる余地が自然と少なくなります。

転職サイトのエージェントは顧客を内定させるのが仕事ですので、顧客の経歴から内定見込みがあると判断した求人を、優先的に紹介する傾向にあります。

そのため顧客の希望とは異なる求人を紹介される可能性もある、ということも予め想定した上で任せるということになります。

紹介された求人に応募するかどうかは自分次第

紹介される求人はあくまでエージェント判断によってピックアップされたものです。

しかし本当にその求人に応募するか否かを決めるのは、エージェントではなく顧客の方です。

最終的な判断は自己責任となりますので、唯々諾々と従うのではなく、自分でもその求人に希望する条件が揃っているのか、慎重に検討した上で判断しましょう。

なにか違うな……と感じたなら、もちろん応募する必要はありません。

エージェントに紹介された求人も参考にして自己分析をしていこう

とはいえまともなエージェントなら何の考えもなしに、候補として勧めることはありませんので、全く希望に沿っていない求人であるとは限りません。

エージェントの紹介した求人も参考として捉え、どうしてその職場をピックアップしたのか、理由をきちんと聞くなどして、自分を客観的に自己分析できるよう努めていけば、きっと希望に近い求人を探すことができるはずです。

新卒薬剤師におすすめの転職サイトは「マイナビ薬剤師」と「薬キャリ」!

薬剤師の転職サイトは無数に存在します。それらの中で新卒の薬剤師におすすめと言えるのはマイナビ薬剤師薬キャリです。

マイナビ薬剤師がおすすめと言える理由

  • 面談に力を入れており、就活に役立つアドバイスも受けられる
  • 全国14ヶ所に事業所を展開。地方在住でも面談に行きやすい

薬キャリがおすすめと言える理由

  • 薬剤師求人に強い。薬剤師登録者数No.1
  • 調剤薬局だけでなく病院や製薬企業とのパイプが強い

これらの転職サイトは規模が大きい多くの薬剤師が利用している顧客満足度が高いという特徴があります。

就職活動を控えている新卒薬剤師の方にも利用しやすいので、転職サイトを利用するなら登録しておいて損はありません。

これからの進路に迷っている方も、経験豊かなエージェントに相談してみてはいかがでしょうか。