ママ薬剤師さんにとって仕事と家庭の両立は非常に悩ましい課題です。
そんな薬剤師のために転職サイトがあるのですが、なんとなく求人を探してみても、結局どれを選べば正解なのかがわからなくなってしまい、転職活動が上手く進まないというママ薬剤師さんもいらっしゃいます。
なんとなくで求人を探すよりも、まずはどのような職場であれば子育てと両立できるのか、というポイントに絞って探すことが肝心であると言えます。
今回はママ薬剤師の方に向けて、無理なく働ける転職先を選ぶためのポイントやおすすめの職場をご紹介していきたいと思います。
Contents
ママ薬剤師が転職先選びで抑えておきたいポイント
転職活動では高年収などなるべく待遇の良い条件に注目しがちですよね。
しかし子育て中のママ薬剤師の場合は、年収などの待遇面はもちろんですが、他にも抑えておきたいポイントがあります。
ここではママ薬剤師にとって働きやすい職場を選ぶためのポイントについて順に解説していきましょう。
働きやすい職場を探す際のポイント
- 子育てに理解を示してくれる職場であること
- 自宅からできるだけ近い職場であること
- 残業が少なく勤務時間にも融通の効く職場であること
子育てに理解を示してくれる職場を選ぶ
子育て中はお子さんの急な病気や保育園・学校の行事などで、どうしても休みが必要になる場面があります。
特に保育園~小学校低学年あたりの年齢はまだまだ、親の手が必要となる時期ですよね。
ママ薬剤師さんが家庭を仕事を両立していくなら、こういった家庭の事情に理解と配慮を示してくれる職場に務めることが不可欠となります。
また急遽休んでも職場の負担が軽くなるよう、なるべく人手の多い職場を選ぶのも良いでしょう。
現代では共働きの家庭が多いので、急病などにはある程度理解を示してくれる職場も増えている傾向にありますが、職場によって方針や理解度は異なるので、どんなに条件が良くてもライフスタイルと合っているかどうかは、やはり別問題と考えた方が良さそうです。
面接の際に子育てへの理解度について質問しにくいのであれば、転職サイトのエージェントに相談し、より子育てに理解を示してくれる職場を紹介してもらうのも手です。
自宅からできるだけ近い職場を選ぶ
ママ薬剤師さんであれば自宅から職場までの距離も、大変重要なポイントとなります。
仕事と子育てを抱えている場合は、なるべく無理なく通える距離を意識して転職先を選んだ方が無難です。
もちろん近場すぎて職場の人とバッタリ会ってしまうのが苦手という場合もありますので、そこは自分の匙加減で丁度いいと感じる立地の職場を選ぶと良いでしょう。
ただお子さんがまだ親の手から離れない年齢の場合は、保育園の送り迎えが必須となりますし、また急病などで呼び出しがあることも考慮する必要がありますので、転職先もできるだけ自宅から近い職場であることが望ましいと言えるでしょう。
残業が少なく勤務時間にも融通の効く職場を選ぶ
仕事だけでなく家事もこなす必要があるママ薬剤師さんなので、フルタイムで働くことが難しい場合も珍しくありません。
お子さんが小さい内は朝家から送り出し、お迎えの時間に合わせて帰宅する必要があります。
できればパートタイムのような、時短で働くことができる職場であることがやはり望ましいと言えます。
子育てとの両立には支援制度が整った職場を探すのが吉
ただし勤務時間に関しては正社員・パートに限らず、職場の方針に準拠する場合がほとんどです。
しかし仕事と子育てを両立させるのであればクリアすべき問題なので、子育て支援を実施しているあるいは、交渉で勤務時間を融通してくれるなど、配慮に長けた職場を優先して探すことをおすすめします。
職場の特徴は様々!ママ薬剤師が転職先にするならどれが最適?
薬剤師が働ける職場は調剤薬局をはじめ複数あります。転職サイトでも様々な求人を紹介してもらうことができますが、子育てと仕事を両立して無理のないライフスタイルを築くには、ママ薬剤師が働きやすい職場を選ぶことが肝心です。
転職サイトで紹介している職場の種類は主に以下のようになります。
- 調剤薬局
- ドラッグストア
- 病院
- 製薬企業
これらの職場の中で比較的ママ薬剤師におすすめの職場と言えるのは、調剤薬局とドラッグストアです。
調剤薬局:ママ薬剤師が働きやすい職場の代表格
調剤薬局は上記の職場の中で多くのママ薬剤師に選ばれています。
まず調剤薬局は過去に複数の転職経験があっても、採用に大きく影響しないことから、多くの薬剤師に転職先として選ばれます。
また少ない勤務日数及び短時間勤務でも働くことができます。週2回からでも働けますので、お子さんが小さくて目が離せなくても、勤務時間について相談しやすいと言えます。
子育て経験者が集まりやすく、職場からの理解を得やすい
多くのママ薬剤師に選ばれる職場ですので、同じく子育てをしている薬剤師や経験者も多く勤務しています。
そのためお子さんの急な病気などの理由による欠勤も理解されやすい環境です。
勤務時間や日数もママ薬剤師の状況に合わせて変更することもできるので、お子さんが大きくなったという場合も、勤務時間を増やして務めることができます。
ドラッグストア:時短社員制度で子育てと仕事両立しやすい
こちらも調剤薬局と同じく勤務時間・日数ともに少なくても働けるので、ママ薬剤師におすすめとなっています。
また大手のドラッグストアではお子さんが、中学生になるまで時短社員として働くことができます。
お子さんの付き添いで急なお休みを取らなければならない場合、人が多く勤めている店舗や分離申請している店舗であれば、抜けた穴をフォローしてもらうことも比較的容易です。
中学生まで適用可能なほかにも子育てに有効なメリットが!
ドラッグストアは比較的忙しいという評判もありますが、時短社員のメリットはママ薬剤師さんにとって有効なものばかりです。
上記で述べたように、お子さんが中学生になるまで時短勤務できるほか、早番に就くことができるので遅番になることはほぼありません。
また店舗異動の可能性はありますが、転勤や出向もないので継続して働きやすい、日曜・祝日の出勤を免除してもらえるといったメリットもあります。
転職サイトで人気の派遣はママ薬剤師も働きやすくておすすめ
薬剤師は正社員のほかに派遣やパートといった勤務形態で働くことができます。
転職する際には職場だけでなく、どのような働き方をするかも課題となります。
特にママ薬剤師さんは子育てとの両立が優先されます。正社員となるとフルタイムで働くことが難しいという点がネックとなりますが、他の働き方でカバーすることが可能です。
派遣にはママ薬剤師さんにおすすめと言えるメリットがいっぱい!
正社員で働くのが難しい場合、以前ではパートでの勤務が主流となっていましたが、現在では派遣で勤務するママ薬剤師さんが増えている傾向にあります。
現に派遣薬剤師は他の勤務形態にはないメリットがいくつもあり、さらにママ薬剤師さんとの親和性が高いという特徴も有しているため人気を集めています。
派遣薬剤師で働く際のメリット
- パートよりも高時給なので効率良く稼げる
- 希望に沿った勤務時間や勤務地を選びやすい
- 本採用の前に実際に働いて職場の実態を確認できる
パートよりも高時給なので効率良く稼げる
派遣薬剤師の魅力と言えばやはり高時給であるという点です。
派遣での勤務の場合時給相場はおよそ2,400円~3,000円ほどです。
一方でパートの時給相場はおよそ1,800円~2,300円程度で、派遣の方が圧倒的に時給が良いと言えます。
少ない日数や勤務時間でも効率的に稼げるというのは、家計にもありがたいのでママ薬剤師から人気が集まるのも当然と言えるでしょう。
エージェントのサポートを受けられる
また派遣の場合は転職サイトに所属するエージェントのサポートを受けられる、という利点も大きいと言えます。
転職エージェントは企業の情報を網羅しているだけでなく、勤務時間や勤務地のほか様々な相談について請け負ってくれます。
また企業との間に立って勤務先への交渉や、面接にも同行してくれるといった充実したサポートも行っています。
できるだけ残業を無くしたい、時短で働きたいなど直接言いにくいことも、エージェントを通して企業に伝えることができます。
子育てと仕事を両立したいママ薬剤師にとっては、ぜひとも利用したいメリットばかりですね。
本採用の前に実際に働いて職場の実態を確認できる
派遣には紹介予定派遣といって、実際に職場で働いたあとで、正社員となるかどうかを決めることができる働き方もあります。
どんなに求人票の内容が良くても、実際に働いてみなければどのような仕事をするのか、人間関係は良好かどうかなど、職場の実態はわからないものです。
求人票の内容だけで判断して応募したら、その職場は合わなかったというケースは少なからずあります。
実際に職場で働けるのでミスマッチも防ぎやすい
しかし紹介予定派遣であれば、一旦その職場で働いてみて、勤務先と本人の意志がマッチングすれば本採用という仕組みになっていますので、職場とのミスマッチもより防ぐことが可能となっています。
家庭の事情でイレギュラーが起こることもあるママ薬剤師さんであれば、どの程度子育てに理解のある職場であるのか、確認するのにうってつけの派遣であると言えるでしょう。
ママ薬剤師にとって子育ては大きな転機!転職先に求める条件をしっかりと決めておこう
女性の場合は結婚・出産などの大きな人生イベントを迎えることによって、ライフスタイルが大きく変わりますが、中でも子育ては最大級に大きな転機と言っても過言ではないでしょう。
子育て期間に入ると働き方も以前とは大きく異なってきますので、転職の際には戸惑ってしまうママ薬剤師さんも珍しくはありません。
子育てと仕事の両立には働きやすい職場が必要不可欠!
職場に対してはつい遠慮がちな考えになってしまいますが、子育てと仕事を両立させるには思い切ってその殻を破り、自分にとって働きやすい職場の条件を優先的に意識しておく必要があります。
入念な情報収集を行うことで、より希望に沿った職場を見つけることが可能になりますので、今回の記事などを参考に転職先に求める条件を分析してみてください。