薬剤師としての就職を考えるあなたへ!

薬剤師_種類

一口に薬剤師と言っても、その仕事は多岐にわたります。

ここでは、薬剤師の職場と仕事の種類を紹介していきます。

薬剤師の主な勤務先

  • 調剤薬局
  • ドラッグストア
  • 病院
  • 製薬会社

薬剤師の勤務先は主に調剤薬局、ドラッグストア、病院、そして製薬会社と治験業界に分類されます。

この中で、全国の30万人近くのうち、おおよそ76%の人が薬局または医療薬剤師として働いています

調剤薬局で働く

  • 調剤業務
  • 服薬指導
  • 薬歴管理

調剤薬局で働く薬剤師の主な業務内容は、調剤業務、服薬指導、薬歴管理の3つとなっています。

処方箋調剤では、患者から受け取った処方箋をもとに、内容を確認した上で、正しい薬を渡します。また、薬の正しい服用の仕方と服用する際の注意点などを患者と一緒に確認し、飲み違いや副作用を防ぎます。

患者の方々から集まった薬の情報は、副作用や薬の効き目、安全性などに関して医師に報告する業務も行います。薬歴管理では、患者の副作用の情報や、服用履歴を確認していきます。

調剤薬局で働く薬剤師に求められる能力として処方箋を正しく理解したり、在庫管理や事務処理を行う際での情報処理能力が求められます。

近年では、かかりつけ医師や、患者の高齢化に伴う在宅医療の広がりで、患者とのコミュニケーションや、ご家族への精神的、または肉体的なサポートも求められています。

 

ドラッグストアで働く

  • 調剤業務
  • OTC(一般用医薬品)

ドラッグストアで働く薬剤師の業務は大きく2種類に分類され、調剤業務とOTC(一般用医薬品)販売になります。

その他にも服薬指導、レジ打ちや在庫管理等の業務も担っています。

OTC販売においては、処方箋が用意されていないため、患者の症状や体質から適切な薬品を選び、提示することが必要とされています。

患者との円滑な交流のため、コミュニケーション能力が求められ、さらには適切な薬を選ぶ知識と判断能力が求められます。

その分、給料は他よりやや高めになっており、高収入を目指す方にはおすすめできるかもしれません。

また、最近では、ドラッグストアと調剤室を合わせた店舗が増えており、そのような併設店舗では、より幅広い業務の経験を積むことができます。

病院で働く

病院で働く薬剤師は、医師や看護師とチームを組み、共に患者の症状に合わせて調剤をします。

また、調剤薬局や、ドラッグストアとは違い、薬品管理業務や医療品情報業務、製剤業務、治験業務などにも携わるため、より高度なスキルレベルを求められることが多くあります。

最近では病棟薬剤師が増えてきており、医師の代わりに入院患者に薬の飲み残しがないか、適正使用できているか、確認を行っています。

また、専門科目を取り扱う病院においては、ガン専門や精神科専門などの専門的知識における知見が必要とされています。

そのため、勉強会や研修会に参加する機会も多く、新しい薬剤にいち早く触れることができ、自分の専門領域での知識や技能を向上させる環境が整っています。

しかし、他の職場(調剤薬局やドラッグストア)と比べ、収入が低い傾向にあります。

なので、高収入を望む方には不向きな職場かもしれません。

企業で働く

  • 開発職
  • 学術職
  • 管理薬剤師

企業で働く薬剤師は、開発職、学術職、管理薬剤師などが代表業務です。

開発職では製薬会社、化粧品メーカー、治験受託開発機関などで新しい薬の開発に携わります。

研究や開発段階の薬の安全性を確かめたり、治験データを取ったり、副作用を調べることがメインとなっています。

様々な薬に関する専門的知識が必要とされるため、未経験からの直接採用はほとんどありません。

そのため、薬剤師としての経験を積んだり、メーカーに就職することが近道と言えるでしょう。

平均年収は500~600万で、キャリアによっては1000万超えを狙うことができます

学術職の業務は、薬品情報のMR(医療情報担当)への提供、メディカルライターとしての業務や、薬事申請の業務などもあります。

管理薬剤師は調剤薬局やドラッグストアにも在籍します。医薬品などを取り扱う企業内では、薬品商品の品質管理、情報管理と在庫管理を任せられる事が多いです。品質管理の項目では、医薬品の原料や製造過程などが基準を満たしているか、サンプルを抜き出し検査をします。

全体的に、企業内の求人は非常に少なく、求人のほとんどは正社員となっています。

 

薬剤師の雇用形態

薬剤師は6年制大学を出たあと、国家試験を合格した人のみが就ける職業です。

  • 正社員
  • パート
  • 派遣

そのため、全体としての求人数は多く、正社員、パート、派遣の3つの雇用形態がメインであり、自分のライフスタイルに合う雇用形態を選んで働くことができます。

企業で薬剤師として働く場合、多くが正社員としての雇用となります。

パートとして働く場合、仕事内容は正社員と比べてさほど変わりませんが、短時間勤務が可能であり、時給2000円と高時給のため、短時間勤務でも一定の収入を得られることが大きな魅力となります。

派遣として働く場合、派遣会社から薬局や病院に派遣されるため、希望に合う派遣先で働くことが可能です。

更には、時給が3000円代の求人が多く、派遣先によっては正社員として就職するより高給になる場合があります。

しかし、勤務時間によって時給は変動し、多くの派遣案件は3年以内に契約終了となるため、転職を頻繁に繰り返すことに繋がったりします。

また、転職を考えている方で「どの転職サイトを登録すればいいかわからない!」という方にこちらの記事をおすすめします!

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