病院や調剤薬局に勤務の薬剤師の方で、企業に転職を考えているという方はいらっしゃるのではないでしょうか。薬剤師転職の中で、企業への転職で成功をする人は珍しく、失敗することが多いです。薬剤師の企業転職が難しい理由は、自分に合う求人を探す前に、求人そのものを探すことが難しいからです。そこで、今回は、薬剤師が製薬企業に転職する上で、大事な転職サイト選びのポイントを抑えたいと思います。
Contents
企業薬剤師とは
薬剤師の転職で主流なものは、調剤薬局やドラックストア、病院が主流で、製薬企業への転職はあまり良く知られていません。製薬企業での仕事は、主に、製薬企業の研究職、製薬企業のMR、管理薬剤師、臨床開発モニター、治験コーディネーターがあります。
製薬企業への転職のメリット
製薬会社での薬剤師は、ドラックストアや調剤薬局と比べて圧倒的に求人が少ないのですが、それでも人気が絶えない理由は何なのでしょうか。
- 年末年始を含め、まとまった休みが取れる
- 時短勤務が可能で子育て中のママでも働きやすい
- 調剤以外の業務を幅広く経験できる
年末年始を含め、まとまった休みが取れる
製薬会社では、お盆や年末年始を含め、まとまった休みが取れる事が、転職で人気な理由の一つとなっています。例外もありますが、企業は年間休日などの福利厚生のルールをしっかりと守っている場合が多いです。調剤薬局やドラックストアだと、特に年末年始などの休みは、患者さんがいて休みが取れないこともあります。しかし、製薬企業は休みを取ることが多いので、それに伴い、薬剤師が休みを取れる確率も高くなるのです。
時短勤務が可能で子育て中のママでも働きやすい
２つ目の理由として、製薬企業では、薬剤師が、時短で働きやすいということです。最近、働き改革の一環でしょうか、育児支援に力を入れ始めている企業が多いです。特に、企業は政府からの要請もあり、育児中の女性も働きやすい環境作りを心がけています。もともと、薬剤師は仕事と育児の両立がしやすいということで女性に人気ですが、製薬企業の薬剤師は患者さんを相手にする仕事ではないので、突然の残業などが発生することが少なく、時短勤務も比較的簡単なのです。
調剤以外の業務を幅広く経験できる
ドラックストアや調剤薬局で勤務をしている薬剤師の場合、ほとんど調剤業だけをすることになります。もちろん、その場合にも、調剤薬局内の管理薬剤師や店長になることも可能性としてありますが、昇進がない場合に、生涯調剤業務を続けることになります。薬剤師になりたいからと言えども、一生同じ業務を続けることは、苦ではないでしょうか。
一方で、製薬企業の薬剤師の場合、上記でお伝えしたように、幅広い業務に関わることができます。そのため、ずっと同じ仕事をしていては飽きてしまうという飽き性の人には打って付けの業務だということができるでしょう。
企業薬剤師への転職のデメリット
上記で、製薬企業へ転職することのメリットについて書きましたが、ここからは、デメリットについてもお伝えします。メリット、デメリットも両方、把握した上での、薬剤師転職を行うといいですね。デメリットと感じる理由も人それぞれ異なってくると思いますが、多く挙げられる２つの理由について見ていきたいと思います。
- 調剤業務に携わることができない
- デスクワーク中心で患者さんとの接点が少ない
調剤業務に携わることができない
まず一つ大きい理由として、調剤業務に携わらないということが挙げられます。製薬会社での薬剤師の仕事は、薬事や学術業務など幅広くありますが、基本的に企業内での仕事なので、患者さんを相手にして調剤をすることは殆どありません。もちろん、薬剤師の仕事の中には、調剤業務以外の仕事もたくさんあるため、薬剤師としてのキャリアに穴が開くということはありません。しかし、調剤業務から一度離れるということに抵抗を持つ人もいるそうです。
デスクワーク中心で患者さんとの接点が少ない
２つ目に多く挙げられるものとして、デスクワークが多く、患者さんとの接点が少ないというものです。ドラックストアや病院では、直接患者さんを相手にするため、自分の薬剤に関する知識で、患者さんに貢献できているという実感があるでしょう。しかし、製薬会社での勤務になると、企業内での作業が多くなるため、患者さんとの接点はなくなります。もちろん、企業の同僚に感謝される機会はありますが、直接お客さんから、感謝されるというのが減るため、これまでとは違ったやりがいを見つけ出さなければならないでしょう。
企業薬剤師転職にオススメな転職サイト
ここからは、薬剤師の製薬企業への転職に強みを持つ転職サイトについて紹介します。今回オススメする転職サイトは、「薬キャリ」、「アンサーズ」、「リクナビ薬剤師」、「ファルマスタッフ」「マイナビ薬剤師」の５つです。転職サイトがありすぎて、どこに登録すればよいか分からないという薬剤師の方も、まずは、この５つの転職サイトから選んでみましょう。おすすめするのは、業界１位と２位である、「薬キャリ」と「アンサーズ」です。２つに登録して、試しに面談を受けてみるだけでも、費用はかかりません。
