【薬剤師さん必見】ドラッグストアへの転職って実際どうなの?

ドラッグストアの女性

「調剤薬局や病院からドラッグストアに転職しようかな・・・」

そうお考えの方も多くいらっしゃることと思います。

薬剤師にとってドラッグストアへの転職は比較的容易です。

しかし、ドラッグストアでは専門的な薬だけでなくOCT医薬品や日用品まで幅広く扱い、お客様との距離も近いです。

「雑務が多そうで専門性が高まらないのでは?」や「休みがとりにくくなりそう」と悩んでドラッグストアへの転職を躊躇している方にドラッグストアへの転職のメリットデメリットを徹底解説します!

【その1】給料について

ドラッグストアは高年収である

このようなイメージを抱いている方も多いのではないのでしょうか?実際のところのドラッグストア勤務の薬剤師の年収について紹介します。

厚生労働省の調査(2017年)によると、調剤薬局勤務の薬剤師の平均年収は532万です。一方、ドラッグストア勤務の薬剤師の平均年収は697万と、なんと150万円以上の差が出ています。

多くの方がイメージしている通りドラッグストア勤務の薬剤師は確かに高年収ですね。

ではなぜドラッグストア勤務のほうが年収が高いのでしょうか?

ドラッグストアは、М&Aを活発に行い、多店舗展開を促進しているため、慢性的に人手が不足しており、採用にとても力を入れています。そのため、給与水準を高く設定している企業がほとんどです。

ドラッグストアは調剤薬局に比べて扱う商品が幅広いため利益率が高く安定しているため、初任給が500万円をこえる企業もあります。

しかし、調剤薬局に比べて勤務時間は長くなります。調剤薬局での勤務は10:00~18:00のところが多いですが、ドラッグストアでは10:00~22:00まで、さらに残業も多くなります。

収入が多くなる分、やはり労働時間が増えることは覚悟する必要があります。

【その2】休暇の取りやすさ

ドラッグストアは調剤薬局や病院と違い、土日や祝日も営業しているため、休みがとりづらいのではとイメージする人も多いでしょう。

しかし、意外にも休みは取りやすいのです。「薬剤師が休んでしまったら店舗が回らなくなるのでは?」と思われがちですが薬剤師が一人しか勤務していないドラッグストアは減少し、今ではほぼ0です。そのため、急なお休みにも対応できる体制が整っています。

また、ドラッグストアは採用に力をいれており、その結果人材が豊富となったため、シフトの融通もききやすいということになっています。

企業によっては育児休暇の取得率が90%を超えているところもあり、自信の希望する働き方ができる環境も整っています。

【その3】業務

ドラッグストアでの業務は雑務が多くて大変そうと感じる方も多いと思います。実際、ドラッグストアでの薬剤師の業務内容は以下の3パターンにわけられます。

①調剤業務のみ

②OTC販売のみ

③調剤業務とOCT販売両方

①の調剤業務のみのドラッグストアは少ないので、ほぼ確実にOCT医薬品を取り扱うことになります。

OCT販売の場合は処方箋がありません。したがってお客様の症状やニーズに合わせて適切な商品を選択し、アドバイスを行う必要があります。そのために、OCT医薬品の取り扱いに関しても勉強しなければなりません。

また、その他数多くの日用品の販売も行うため、取り扱う商品の数はとても多いです。こうした商品についても管理責任が発生するため、調剤薬局で勤務するよりも多くの知識が必要となってきます。

【その4】スキルアップ

ドラッグストア勤務では、病院や調剤薬局に比べて雑務が多くなるため薬剤師としてのスキルアップが図れないのではと心配する人も多いのではないかと思います。

結論から言うと、そんなことは全然ありません。調剤業務が出来なくなることに対して心配しているならば、調剤併設のドラッグストアに勤務すれば問題ありません。

ドラッグストアでは幅広い業務に携わるため、いろいろな経験が出来ます。特に、OCT医薬品についての知識が深まることで身近な人の役にも立ちやすくなります。

例えば、家族が頭痛になったら「この薬を飲めばきくよ。」と市販薬を進めることが出来ます。調剤薬局の薬剤師にはOCT医薬品の知識がないので適切なアドバイスが常にできるとは限りません。

さらに、お客様とのコミュニケーションが求められる職場であるため、接客能力も身につけることが出来ます。自分がすすめた薬が効いたと感謝されるのはとても嬉しく、やりがいが感じられることですよね。

薬剤師に向いているのはこんな人!

・多少勤務時間が長くても高収入がいい

・幅広い業務を経験して自分のスキルアップにつなげたい

このような考えを持っている方はドラッグストアの勤務に向いていると言えます。ドラッグストアの年収は調剤薬局や病院に比べて高く、とても魅力的です。しかし、その分仕事量は比じゃないレベルに増えます。

「まったりと自分のペースで働きたい。」と考えている方には向いているとは言えません。

しっかりと自分に向いているかどうか考えたうえで転職しましょう!

ドラッグストアの求人に強い転職サイトをこちらでまとめています!