現在、転職を考えている薬剤師の方々は多いと思います。
ただ求人を見ていて、自分の住んでいる地域はそんなに条件が良くないことから、「薬剤師の転職は諦めよう」と挫折してしまっていないでしょうか。
しかし、諦めるのはまだ早いです！
そんなあなたに、今回は埼玉県で好条件の勤務先を探すポイントを徹底解説していきたいと思います。
Contents
薬剤師の転職事情｜埼玉県の場合
最初に埼玉県における薬剤師の転職に関する基本情報をまとめます。
まず仕事場の雰囲気に関してですが、他の都道府県と大差ないと思われます。
特に職場環境が悪いということはないので安心してください。
次に年収ですが、他の都道府県と比べると低いというのが現実です。年収の比較は下記の通りです。
- 全国平均年収：553万円
- 埼玉県内平均年収：500万円
このように、埼玉県内の薬剤師の平均年収は、全国平均と比べて約53万円も低いことが分かります。
年収が低い原因｜薬剤師の供給過多
なぜ全国で見ても、埼玉県の薬剤師の年収は低いのでしょうか。
その大きな原因の一つとして、県内の薬局や病院等の求人量と比べて、薬剤師の資格を持つ人が多く供給過多となっている実態があります。
よって、人手不足が起こらず、募集求人の年収を下げる傾向があります。
上記で県内の薬剤師の年収が低い原因は分かったと思いますので、次になぜ人手がそれほどまで多いのかについて説明していきます。
地方薬剤師の年収については是非ここを参考にしてみてください！
薬学部を持つ大学の存在
人手が多い理由の一つ目は、薬学部の卒業生の多さが関係しています。
全国的には薬学部のある大学は少なく、各県に1個あれば多い方です。しかし、埼玉県内には下記の2つの大学があります。
- 城西大学（私立）
- 日本薬科大学（私立）
大学数だけでも平均を超えていますが、特に日本薬科大学は薬学部専門の大学で多くの卒業生を輩出しています。
卒業した学生の多くはそのまま県内で就職するため、県内の薬剤師の多さの要因の一つと言えます。
その他の理由
その他にも薬剤師が多い原因として、埼玉県は都心に近く人気の土地であることです。
大都市である東京の近くにある県は埼玉県の他にはほとんどなく、また電車の路線数が多く近隣の都県にアクセスもしやすいことから、薬剤師の人でも集まりやすい傾向にあります。
求人例の紹介｜都心部と地方の比較
次に、実際の求人例を見て、都市部と地方部の求人を比較し年収や待遇に違いはあるのかを見ていきます。
都心部の求人例：さいたま市
都市部の求人例にはさいたま市を採用しました。さいたま市は政令指定都市のため人口も多く、市の中では日本で9番目に人口が多いです。中でも大宮区には多くの人が住んでいて、公共交通機関も豊富です。
薬剤師の求人例は以下のようになっています。
- 業種：病院、クリニック
- 給与：年収350～400万円
地方の求人例：朝霞市
地方部の求人例には朝霞市を採用しました。
さいたま市と比べ人口も10分の1程度で、総合的に見ると田舎といっても過言ではないでしょう
そんな朝霞市の求人例は以下のようになっています。
- 業種：調剤薬局
- 給与：年収450～640万円
比較の結果、地方の方が都市部と比べて、年収が約100～200万円もアップすることが分かります。
求人数は都市部と比べて少ないですが、年収という点だけで見たら地方で薬剤師として勤める方が良いでしょう。
好条件の転職先を見つけるポイント
地方の求人を積極的に探す
1つ目のポイントは、地方の求人を探すことです。
先ほども述べたとおり、地方の求人の方が年収は高いです。
更に病院よりも調剤薬局やドラッグストアの求人の方が好条件の場合が多いです。
なのでまずは、地方の薬局・ドラッグストアの求人を積極的に探してみてください。
薬剤師の転職サイトを活用する
2つ目のポイントは、薬剤師の転職サイトに登録することです。
好条件の求人を探すとなると、まず大前提として求人サイトに登録をすることが必須です。
町中においてある無料冊子などと比べ、求人を探しやすく、情報量も格段に多いです。
よって、良い転職先を探すには求人サイトに最低でも1つは登録しておくことをおすすめ致します。
転職コンサルタントを利用する
最後のポイントはコンサルティングを受けることです。
希望の求人先と条件がマッチしなかった場合、転職コンサルタントを経由して交渉することで、条件アップができる場合があります。
確実とはいきませんが7割くらいの確率でアップを見込むことができます。
お金に余裕がある方は是非交渉してみてください。
まとめ
ここまで埼玉県内の薬剤師事情や、転職を成功させるポイントについて解説してきました。
他県と比べると年収といった求人条件は低いですが、地方の求人を探す、求人サイトを活用するなど工夫次第で好条件の求人を探すことは十分可能です。
まだ求人先を探せていない方は、本記事を参考に転職先を見つけてみてください。
