医者や歯科医の年収が高いのはみなさんも知っていますよね。
でも薬剤師の年収ってあまり高いのか低いのかあまり知らない人が多いのではないでしょうか?
ズバリいうと、医者や歯科医ほどの高年収ではありませんが、かなり上位にはいる稼げる職業が薬剤師なんです!
この記事では、年齢別や職場別、地域別など様々な観点から薬剤師の年収について紹介していきます!
今から薬剤師を目指す方、既に薬剤師の方も今回紹介する年収を参考にしてみてください!
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薬剤師の平均年収は585.6万円!
平成29年度の人事院統計による薬剤師全体の平均年収は、585.6万円でした。
日本のサラリーマンの平均年収が400万円を下回る中、平均で600万円近く稼いでいる薬剤師はかなり上位の高収入な職業だといえます。
年度別で比較しても、年々上昇傾向にあり、かなり安定しているんです。
職種によっては700万円を超えているケースもあるので、かなり条件のいいのがわかります。
平成28年度:580.8万円
平成27年度:590.4万円
平成26年度:585.6万円
平成25年度:556.8万円
年齢別の平均年収
年齢 | 年収 |
20~24歳 | 458.0万円~488.0万円 |
25~29歳 | 441.9万円~491.9万円 |
30~34歳 | 464.0万円~564.0万円 |
35~39歳 | 479.7万円~583.7万円 |
40~44歳 | 534.8万円~655.8万円 |
45~49歳 | 612.5万円~734.5万円 |
50~54歳 | 677.0万円~787.0万円 |
55~59歳 | 670.4万円~780.4万円 |
60~65歳 | 431.2万円~780.4万円 |
年齢別で見ると、20歳でも年収450万円を超えていますね。
30代後半で500万円に到達しているので、かなり条件はいいと言えます。
定年退職前には700万円を超えるなど、生涯年収でみれば薬剤師はサラリーマンよりかなり稼げることがわかりますね。
※年齢別年収表は厚生労働省を参考にしています
性別で平均年収を比較収入
年齢 | 男性の平均年収 | 女性の平均年収 |
20~24歳 | 503.8万円 | 418.2万円 |
25~29歳 | 486.1万円 | 403.5万円 |
30~34歳 | 510.4万円 | 423.6万円 |
35~39歳 | 527.7万円 | 438.0万円 |
40~44歳 | 588.3万円 | 488.3万円 |
45~49歳 | 673.8万円 | 559.2万円 |
50~54歳 | 744.7万円 | 618.1万円 |
55~59歳 | 737.4万円 | 612.1万円 |
60~65歳 | 474.3万円 | 393.7万円 |
性別で薬剤師の平均年収を比べると、男性のほうが年収が高い傾向にあります。
薬剤師の人口は女性のほうが大半を占めているのですが、役員につくのはやはり男性のほうが多いようです。
また、男性に比べると女性は正社員でなく派遣やパートで働いているケースも多く、そういった点から平均年収は落ちてしまうんですね。
職場別で比較する薬剤師平均収入
薬剤師が働く職場は大きく分けて4つ!
企業、ドラッグストア、病院、調剤薬局です。
年収で比較すると、製薬企業が一番年収が高く650万円程度なのに対し、ドラッグストアが400万円と一番低くなっています。
今よりもっと稼ぎたい方は、製薬企業への転職を考えてみましょう!
ちなみに製薬企業求人を多く取り扱っている転職サイトは「マイナビ薬剤師」です。
- 企業(製薬等):650~1000万円
- ドラッグストア:450~750万円
- 調剤薬局:450~700万円
- 病院:400~650万円
地方薬剤師は高年収!地域別でみる平均収入
都道府県別で比較すると、一番平均年収が高い県は東京都の910.8万円です!
東京には地方に比べて薬剤師が活躍できる企業が多く、他の県よりも圧倒的に年収が高くなっています。
企業が多いという大阪府の年収も780.7万円と東京都の次に年収が高くなっているんです。
でもみなさんも聞いたことがないでしょうか。
薬剤師は地方の求人のほうが高収入だと。
それは間違いではありません!
なぜなら地方の方が人手不足であり、都心になると供給過多になってしまっているからです。この職業の収入は地方の方が高くなりるからなんです。
平均年収で比べると、企業が多い都心のほうが高くなりますが、調剤薬局やドラッグストアで比較すると地方のほうが年収が高い傾向があります。
みなさんも思い切って地方の高収入求人に応募してみてはいかがでしょうか。
地方の求人を探す方は、薬キャリまたはマイナビ薬剤師がおすすめです。
全国に拠点を展開しており、どの県に転職する場合でも手厚くフォローしてもらえますよ。
薬剤師の年収は10年先まで右肩上がり
地方は人手不足もあり収入は高くなりますが今後はどうなっていくのでしょうか。
「このまま人数が増えてきたら収入は上がりにくくなってしまうのではないか」と感じる人もたくさんいると思います。
供給過多とは言われていますがこの先10年は需要があると言われています。
10年先まで収入は上がる
事実薬学部の定員は8000人から14000人に増えていますが新卒の需要としては4000人であり10000人が過剰な状態です。
それでいてもまだ地方では人手が不足している現状があり、これから新しく増える需要もあります。
その需要とは高齢化に伴う、かかりつけ・訪問薬剤師へのニーズです。
しかしこれらのフィールドで活躍するためにはコミュニケーション能力や介護の知識、スキルが必要です。
都市部ではどんどん供給過多になり、需要が減っていくという見解もありますが、そういった中で自分の価値を高めた者だけが生き残っていくという考えも存在します。
収入の相場が将来的にも上がっていく可能性は高いですが、自分の価値を高めて行かないと将来は収入の低い人材となってしまいます。
年収700万円を目指す薬剤師におすすめ
その1:地方で役職(管理薬剤師など)に転職する
地方での人手不足は深刻化しています。そんな地方には600~700万円の求人をよく見ますが、薬局長や管理薬剤師などの役職に就くと800万円の求人も多くあり、高収入が現実的になります。
その2:治験の仕事をする
治験の仕事はかなりレアであり、企業薬剤師です。なので、大手の企業に就職出来れば年収800万円も十二分に狙うことが出来ます。
キャリアを広げたいと考えている人におすすめです。
未経験でも挑戦することが出来るは30歳までなので早めにエージェントに相談してみましょう。
その3:個人の薬局を開業する
経営の腕があれば800万円どころではなく1500万円以上も目指せます。病院のそばに門前薬局を建てると経営者として1500万円も夢ではありません。
リスクもあります。それは忙しくて休みを取ることが出来ないことです。なので、働き方を重視するのならば開業より転職をおすすめします。
その4:複数の薬剤師向け転職サイトに登録する
サイトによって扱っている求人の情報や内容はかなり違うのでたくさん登録しておきましょう。
よりお給料の高い求人に出会える確率が高くなります。
ちなみに正社員以外で高収入を目指すには派遣もおすすめなので覚えておいてくださいね。
派遣薬剤師について詳しく知りたい方は是非ここを参考にしてください!
実は正社員よりも稼げる!派遣薬剤師
年収を上げたいけど、どこに転職すればいいのか…。
そんな薬剤師さんにおすすめしたいのが、派遣薬剤師です!
実は派遣薬剤師は正社員並、いやそれ以上稼ぐことができる働き方ということをご存知でしょうか。
派遣求人を取り扱う薬キャリやファルマスタッフをみると、時給4,000円以上の求人があります。
時給4,000円で1日8時間、週5日働くとなんと年収768万円も稼げてしまうんです!
こんなに稼げるなんて正社員よりも魅力的ではありませんか。
派遣薬剤師なら自由な働き方が可能なので、休みたいときに休めて働きたいときに働ける、こんな最高なことはないですよね。
みなさんも派遣薬剤師で働く選択肢も一つ考えてみてくださいね。