結婚しても子育てをしながら仕事を続ける薬剤師は多いのですが、育児と仕事の両立で悩む薬剤師もまた多いと言えます。
昔と比べて労働環境が改善される傾向が高まっていますが、まだまだ改善の余地は残されているのが現状です。
育児と仕事を両立させるには、無理なく働ける職場を探すことが必要不可欠となります。
今回は子育てしながら働きたい薬剤師の方に向けて、職場探しで絶対に押さえておきたいポイントをご紹介していきたいと思います。
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子育てと仕事を両立させるため知っておきたい3つのポイント
多くの女性薬剤師は結婚後も働くことを希望していますが、子育てしながらだと以前と同じように働けない部分も多々あります。
特に女性薬剤師にとって、どのように家庭と両立すれば良いのかは、大きな課題であると言えるでしょう。
ここではそんな悩みを抱える薬剤師の方に向けて、仕事と家庭を両立させるためのポイントについてご紹介していきます。
育児経験のある薬剤師が勤務している職場は理解を得やすい
子育てに理解がある職場を選ぶことは、家庭と仕事を両立できる職場を選ぶ上で外せない重要な要素となります。
子育てに理解がある職場の見分け方としては、職場にママ薬剤師などの育児経験者が多いかどうかを見る方法が挙げられます。
育児をしながら働いている人が多ければ、お子様の急な体調不良や行事の際に、周囲からの理解を得ることができ休みも取りやすくなります。
同じ経験をしている人同士であれば、話も合うし協力しながら働けるので、育児の負担もより軽くなるはずです。
育児は自分だけが頑張れば全て解決するほど甘くはありません。職場からの理解があってこそ、家庭との両立が成り立つと言っても過言ではないのです。
自宅からなるべく近く無理なく通勤できる職場を選ぶ
職場を選ぶ際には自宅から近い場所にあるかどうかも大切なポイントです。ママ薬剤師の多くは通勤時間が30分未満で済む職場を選んでいます。
育児と同時に仕事もこなすなら、仕事だけでなく育児にも都合の良い環境を選ぶべきです。
特にお子様がまだ小さなうちは、家事のほか保育園の送り迎えをする必要があります。
そのため職場は自宅から近く、無理なく通勤できる場所にある方が助かりますよね。
自宅・保育園・職場それぞれがなるべく近いところにあれば、お子様に何かあった際にもすぐに対応することができます。
また仕事終わりにそのまま迎えに行けるという利便性から、託児所や保育施設のある職場を探すというのも、仕事と育児の両立で有効な手であると言えるでしょう。
求人に残業なしと書かれていても安心できない!?
育児中は仕事と同時に家事をこなす必要もあるので、残業している余裕はほとんどありません。
そのためなるべく残業の無い職場を選ぶようにしましょう。基本的には求人票に残業なしと表記されているかどうかで判断すると思いますが、それだけで決めてしまうのはおすすめできません。
求人票には残業なしと書かれていても、実際に職場で働いてみると、定時を過ぎても帰れない職場だったなんてことも珍しくないからです。
面接時に本当に残業なしなのか面接担当者に聞くという手もありますが、直接は聞きにくいという方がほとんどだと思います。
そんなときは転職サイトに登録して、担当エージェントから教えてもらうのが最も簡単な方法です。
転職サイトでは応募する前にエージェントから、職場に関する様々な情報を教えてもらうことができますので、無理なく働ける職場をより見つけやすくなります。
子育て中の薬剤師でも働きやすい職場の特徴
上記では職場探しで抑えておきたいポイントをご紹介しましたが、それでは実際にどのような職場であれば働きやすいのか、より明確にしていきたいと思います。
ここでは子育て中の薬剤師の方に、おすすめと言える職場の特徴についてご紹介していきましょう。
忙しすぎず残業が発生しにくい職場を選んで無理なく家事と両立する
薬剤師の職場にも色々な種類がありますが、多忙な職場はやはり子育て中の薬剤師には不向きと言えます。
たとえば総合病院などの大きな病院の近くにある薬局は、処方箋の数も多いので当然忙しくなります。
そのような職場では捌ききれないほど処方箋が集中しやすいほか、診療時間終了間際に駆け込む患者さんが多いと残業も頻繁に発生します。そうなると余計に育児と両立しにくくなってしまいます。
そのため作業量が多く、負担の大きい門前薬局などの職場はなるべく避けた方が無難です。
スタッフ数が多い大手ドラッグストア・薬局
スタッフ数が多い職場も子育てと仕事を両立しやすい職場であると言えます。
なぜならお子様が急に体調不良に見舞われ、休まなくてはならないときがあっても、スタッフ数が多い職場であれば、対応してもらえる可能性がより高くなります。
スタッフ数が少ない職場だと、休みが取れるどころか定時で帰れるか怪しくなることもあります。
逆に他のスタッフが欠勤した場合は、自分が代わりに出勤する事態になってしまう可能性もあるのです。
このように人手不足な職場を選んでしまうと、スタッフ一人欠けただけで大きな負担となってしまいます。
そのため子育て中の薬剤師である場合は、スタッフ数が多い大手ドラッグストアや、薬局などの職場がおすすめであると言えるのです。
企業から出ている薬剤師求人は福利厚生などの支援が充実!
こちらは比較的レアになりますが、企業からの薬剤師求人を探すという手もあります。
いわゆる企業薬剤師の仕事ですが、おすすめできる理由としてはまず福利厚生が充実している点が挙げられます。
薬剤師が働くスペースを設けている企業は大抵が大手ですので、その分育児支援や時短勤務など、子育てと両立しやすい福利厚生が完備されている可能性が高いと言えます。
もちろん有給も取れますのでお子様の行事などでも、休みを取得しやすいですし、大手の会社は大抵アクセスが良いというメリットもあります。
また企業薬剤師は病院のように、重篤な患者さんを担当することはないので、業務内容も負担の軽いものが多く残業もほとんど発生しません。
企業薬剤師の求人はほとんどが非公開なので転職サイトで探そう
このように企業薬剤師の求人は子育てと仕事の両立に、とても最適と言えるメリットを有しています。反面非常に条件が良いため、応募が殺到しすぐに締め切られてしまいます。
また企業薬剤師の求人は通常は非公開求人となっていますので、自分だけで探すのも非常に困難です。
非公開求人の多くは薬剤師の転職サイトが取り扱っていますので、レアな求人を探したいのであれば、転職サイトを活用していくようにしましょう。
薬剤師が子育てしやすい職場を探すための最低限押さえておきたいポイント
薬剤師は日々様々な仕事をこなすので、子育てと両立したいのであれば、無理なく働ける職場をしっかりと選ぶ必要があります。
最後に子育てしながら働く際に、最低限押さえておきたいポイントをまとめておきたいと思います。
- 周りの理解を得やすい
- アクセスが良い
- スタッフが比較的多い
- 休みが取りやすい
- 残業なし
この他、子育て支援がある・育児経験者がいる職場であれば、尚の事最適であると言えるでしょう。
これらのポイントを押さえた上で、仕事と育児が両立できる職場を探してみてくださいね。