国家資格を取得して薬剤師になるためには?勉強法解説!

薬剤師_国会資格

薬剤師になるためには、大学の薬学部か薬科大学の薬剤師養成課程を修了し、国家試験に合格しなければなりません。

近年、薬剤師には幅広い分野における臨床に関わる能力が求められています。

薬剤師になると、病院や薬局で薬を管理し、医師の処方せんに基づいた薬の調剤といった仕事を行うようになります。

また、薬剤師の勤務先としては、病院や診療所、薬局などが多くあげられます。

その他にも、製薬会社や化粧品メーカーなどと言った企業に勤めている人もいます。

今回は薬剤師になるための国家試験の内容や合格率、難易度といった薬剤師にまつわる情報をご紹介していきます。

 

国家試験の過去問とは

薬剤師の国家試験では、基本的な知識などのほかに、薬学の一般的な理論や、医療を中心とした実践の場に必要な知識、技能、態度といった問題が問われます。

試験問題は、必須問題と一般問題の2つに分かれており、物理、化学、生物、衛生、薬理、薬剤などといった科目から出題されます。

薬剤師国家試験は総合で345点あります。

国家試験は大学受験の試験とは異なり、人を落とすような試験の仕組みではありません。

自分との戦いの試験であります。

そこで重要になってくるのが徹底した試験対策です。

国家試験の点数で給料が変わるわけではありません。

試験の結果は合格か不合格かのどちらかです。

試験対策には過去問を解くことが重要なファクターの一つになってきます。

これまで国家試験で出題されてきた過去問などは厚生労働省のホームページを通じて閲覧することができます。

その他にもパソコンやスマートフォンを使って国家試験の過去問を勉強することができるサイトもあります。

過去問を解く際のポイントとして、学習の順番を抑えるというものがあります。

学習のやり方は人それぞれではありますが、暗記と訓練と理解の順番にいかに効率よくアプローチできるかが大切になってきます。

物理科学や化学系などそれぞれの分野で知識を深めるやり方を見つけると理解力を深めることができます。

過去問を解くことは勉強方法の一つです。

過去問を解く際に、2時間やるよりも10分を2セットやるほうが学習効率を高めることができます。

時間のプレッシャーをかけることでより集中力が深まります。

過去問を何度も反復で解くことで、知識がより定着するようになるでしょう。

薬剤師の合格率

薬剤師国家試験の合格率は60~80%と言われています。

薬剤師国家試験は年に一度、3月に2日間の日程で実施されます。

厚生労働省によると、平成27年度は、受験者14,949人に対して合格者11,488人でありました。

合格率は76.99%でした。

受験する年によって難易度が変わるという実情はありますが、平均的には60~80%であることが多いようです。

国家試験の合格率は高く見えますが、これは大学側による受験者の絞りに理由があります。

まず、大学で実施される試験に合格しなければ、国家試験を受験する資格を得ることができないというものです。

薬剤師になるためには膨大な範囲の勉強をしなくてはなりません。

大学で6年間しっかりと勉強することが国家試験合格へとつながります。

薬剤師の資格は大学に行かないと取れない?

国家資格と大学の関係については、上の記事に詳しく書いてあります。

是非参考にしてみて下さい!

薬剤師になる難易度

薬剤師になるためには6年間の大学での勉強に加えて、国家試験に合格する必要があります。

そのため難易度も高くなっています。

薬剤師の国家試験の合格率は大学によって異なります。

合格率の高い大学では合格率が90%以上にのぼるところもあります。

一方で、合格者が6割にとどまるという大学もあります。

このように合格率が異なる理由として、大学によって国家試験の対策に対して、力の入れ具合に差があるということがあります。

国家試験の合格率が高いほど、大学入学希望者も多くなります。

そのため国家試験対策に力を入れている私立大学もあれば、研究に力を注いでいる国立大学もあります。

6年制の薬学部には国公立大学と私立大学の2種類があります。

私立大学の学費は6年間で1,200万円以上かかることがあり、国公立大学と比べると高額になっています。

そのため国公立大学の薬学部は人気があり、難易度も高くなっています。

薬剤師を目指す際には、志望する大学がどんなカリキュラムを掲げているのか、合格率はどのくらいかといったデータをよく調べてから選ぶことが重要です。

 

まとめ

今回は薬剤師になるために必要な国家試験についての情報などをご紹介してきました。

国家試験は決して簡単に合格できるものではありません。

薬剤師には広い社会的役割が求められます。

調剤や医薬品の供給、管理など人々の健康づくりに欠かせない存在です。

医薬品を扱う仕事ですから、責任も重くなってきます。

そのほかにも患者さんとのコミュニケーションを取ることも仕事の一つになってきます。

新しい医薬品に関する知識を身につけることも大切です。

また、薬剤師は多様な働き方や職場を選ぶことができます。

加えて、薬剤師の男女比は約4:6となっており、女性に人気の職業の一つでもあります。

今回紹介してきた情報が薬剤師を目指す方のお役に立てれば幸いです。