薬剤師として働く人に質問です。
「あなたは薬剤師として何を求めて働いていますか?」
答えは人によってさまざまだと思います。
例えば、やりがいや年収、ワークライフバランスと人によってその目的は異なります。
しかし、どんなことを求めるにしても、あなたの中に薬剤師として「起業」という選択肢はありますか?
多くの人が敬遠しがちな薬剤師の起業は実は高収入であったり、大きなやりがいを価値として生み出すことができるのです。
では、実際に独立のメリットや実際の年収、やり方などの薬剤師が起業、独立開業をする上でのポイントを解説していきたいと思います。
Contents
調剤薬局・ドラッグストアでの起業、独立をする時に必要なこととは?
まず、実際に会社を登記し、あなたが社長として経営するためにどのようなことが必要なのかについてお話したいと思います
大前提として考えるべきは、薬局を経営するのにふさわしい案件がどこにあるのかです。この時以下のことを重視すると良いでしょう。
- 知り合いが病院やクリニックを立ち上げると同時に独立、起業する
- 独立支援制度のある薬局のフランチャイズに入る
- 後継者を探している薬局へ転職し、事業継承もしくは買収をする
このようになっています。
では、それぞれについてより詳しく解説していきたいと思います。
知り合いが病院やクリニックを立ち上げると同時に独立、起業する
最も一般的な起業手段がこちらです。
知り合いの医師が新たに病院やクリニックを開業する時に、その隣に薬局の店舗をつくるのです。
病院やクリニックを新たに作り、運営する上で薬局の存在は仕事を行う上で非常に重要なものです。
そのため開業したい医師と知り合いになれれば、起業・独立をし、薬局を経営するチャンスが広がります!
独立支援制度のある薬局のフランチャイズに入る
次に多くの人は1つ目の手段を避け、この方法をとります。それは大手チェーンの薬局が実施している独立支援制度を活用する方法です。
というのも、「開業したい医師と知り合いになる」というのはあまり現実的な方法ではないからです。運よく友達になれる人もいると思いますが、まれなことです。
しかし独立支援制度のある薬局なら、現実的な方法で起業のチャンスをつかむことができるのです。そうすることで開業において最も難しい「開業したい勤務医を探し、営業する」という工程を省くことができるのです。
また、以下のようなメリットもあります。
- いつでもフランチャイズチェーンから脱退可能
- 仕入れや不良在庫の調整ができる
- 開業資金の支援を受けられる
です。
一方で、経営に対して口出しがあるため、自由な経営が望めないといったデメリットもありますが、薬剤師の起業の1つの有効な手段だと思います。
後継者を探している薬局へ転職し、事業継承もしくは買収をする
最後の方法として、後継者を探している薬局へ転職をするという方法です。
いま薬剤師不足や、中小企業の後継者不足の問題はかなり問題視されています。とりわけ地方での薬剤師不足、後継者不足は顕著であり、そういった会社に転職することも1つの方法かと思います。
そこでこの方法は起業するにあたって、新規開業のリスクをなくすことができるため、「経営者になりたい」ということが目的の人にとってはかなりおすすめだと思います。
しかし、「経営者になって何をやりたいか」を考えなければ、その継承した会社は続けられませんし続きません。もしかしたら後継者を見つけられないほど、経営が不安定な状態にあるやっきょくなのかもしれません。薬局の経営状態についてきちんと調べたうえで、後継者となるかけつだんするようにしましょう。長い目で自分が本当にその会社を継承する覚悟があり、意義があるのかを考えるべきだと思います。
解説の流れや準備を知りたい!
ここでは実際に薬局を起業する、独立して解説するにあたって、どのような流れを踏む必要があるのかについてお話したいと思います。
どんなにやる気や立派なミッション、理念、モチベーションがあってもその正当な方法を知らなければ無駄になってしまいます。
ここではそういったことにならないために、起業に必要なものやその流れを解説していきます。
大まかな薬局の起業の流れは?
この起業の大まかな流れは以下のとおりです。
- STEP.1パートナー発見一緒に起業(独立開業)をしてくれる医師を見つけ、土地の選定などをする
- STEP.2必要な人材集めすべての話がまとまり、開設準備が進みだしたら、顧問税理士や司法書士などを見つける
- STEP.3必要手続きをする書類などの届け出や開設許可など、必要な手続きを進めておく
- STEP.4融資相談同時に銀行に出向き、融資の相談などの話をしておく
- STEP.5機器の準備必要な機器を揃え、医薬品卸から薬品の仕入れを行い、すべての準備を整えて開業する
事業継承の場合は上記の流れや手続きは省くことができますが、その他の独立開業ではこれらが必要になります。
準備でプラスα大事なことがある!
上の流れのように準備や手続きの他に起業・独立で大事なことがあります。
それは薬剤師の経営者仲間と仲良くなることです。
薬剤師会には薬局経営者として活躍している薬剤師が必ず多数在籍しています。
そういった方々にお近づきになり、「どのような調剤システムを利用しているのか」や「人材採用のコツを知りたい」などの具体的な質問から、「経営をする上で大事なことはないか?」などの抽象的な質問まで聞く必要があります。
そういった方々を通し、運営の仕方を学び、優秀な人材とのコネクションを作っていくことが大事です。
薬剤師が起業・独立に成功した時の年収は?
ここでは薬剤師の起業が成功した時、独立開業が上手くいった時にどのくらいの年収になるのかについて解説したいと思います。
しかし、これはあくまで起業に成功したときの話です。夢を見て、モチベーションにするために参考程度に御覧ください。
年収はいくら?
まず、薬局経営は個人店舗の経営が軌道に乗れば年収1000万円以上を実現できます!
そして、いくつかの店を経営し始めると年収1500万円、2000万円以上と勤務薬剤師では考えられない程の収入を得られます。
また、社長は経費を活用できます。それを利用することで、収入をあげずに支出を減らすことができるので、実質年収はUPします。
ではどのようなものが経費として会社から払われるのでしょうか。
- 国内での旅行代(お土産代も含む)
- 日々の飲み会代
- 海外へ行くときの飛行機代やホテル代
- セミナーや講習、講演の参加費
- ドラッスストアでの購入費
など、挙げれば枚挙に暇がありません。
これは簡単に言えば、生活の支出を経費化にすることができるので、実質的に年収UPを可能にします。
これは起業・独立をした薬剤師の方の特権です!
薬剤師が起業・独立するためにはどのような準備が必要?
では今すぐに卒業したての薬剤師や勤務経験の少ない薬剤師が独立しようと考えても、不可能ではないですが、可能性は低いでしょう。
そこでどのような準備が必要なのか、ここで解説したいと思います。
方法は2つあります。
- キャリアアップのできる職場で働く
- 新規開設された薬局で働く
これらについて詳しく開設していきたいと思います。
キャリアアップのできる職場で働く
まず1つ目はキャリアアップができる職場で働くということです。
ここでいうキャリアアップとは、その人の本人のスキルの話だけじゃありません。
もちろんその人本人のキャリアアップの他、優秀な人間との人脈形成にも努めなければなりません。
例えば、大手有名な病院・企業へ転職をするなどです。
そういった職場でたくさん仕事をし、スキル面としての成長と人間関係の構築を図っていく必要があります。
また、大手の有名企業や病院への転職に強い薬剤師転職サイトの「マイナビ薬剤師」について詳しく知りたいという方は下の記事を参考にしてみてください。
新規開設された薬局で働く
もう一つの方法は新規開設したばかりの薬局に転職するという方法です。
有名な大手の病院や企業はかなり倍率も高く、転職するには難しいかもしれません。
もちろん諦めずに挑戦するべきだと思うのですが、もし希望の病院や企業へ行けなかった場合、新規開設されたばかりの薬局にいくと良いでしょう!
近くで新規開設の雰囲気や方法などを一緒に働きながら目で見て、肌で感じることができると思います。
また、社長さんにアドバイスをいただくこともできるかと思います!
そういった人脈や実務面でも、大手の病院や企業に引けを取らないという点では、これも薬剤師の独立・起業の準備の方法の1つです。
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