ノーベル賞を受賞した薬剤師って?

薬剤師_ノーベル賞

2018年、京都大学の本庶佑博士がノーベル医学・生理学賞を受賞し話題になりました。

彼の発見は医療業界にとって、とりわけ薬学業界にとって大きな一歩となったと思います。

そこで薬剤師として、薬学界隈出身のノーベル賞受賞者は他にいないのだろうか?

今日は本庶佑博士について、そして薬学出身のノーベル賞者・下村脩氏や大村智氏、他の薬学界と関わりの深い候補者たちについてお話したいと思います。

本庶佑博士の偉業って?徹底解説!

ここでは薬学界にも波紋を呼んだ、本庶氏の偉業、とりわけこの研究経緯をお話したいと思います。

何を発見したの?

今回、本庶佑氏は「PD-1受容体」を発見しました。これは活性化T細胞の表面に発現する受容体・遺伝子のことです。

このPD-1受容体はがんの免疫対応に非常に重要な役割を果たすものであり、彼はこの発見を「感染症におけるペニシリン」と表現しました。

この発見により、感染症がほとんど人間にとっての脅威でなくなったことと同様に、遅くとも今世紀までにはがん領域も脅威でなくなると示唆しました。

本庶佑博士の研究から学べることは?

この研究は、これまでのがん三大治療法である外科的治療、放射線治療、化学療法に匹敵する、第四の治療法「免疫治療」の可能性を示唆したことに受賞されたものでした。

この本庶氏の発送の柔軟さは薬剤師の方々も学ぶべきポイントなのではないかと思います。

普段の投薬で、使用している薬に関連している型にはまったことばかりを患者さんにヒアリングしていませんか?

自分の気になっていること、疑問に感じていることはそれが直感であっても聞いてみるのはいいことかもしれません!

思わぬ発見がそこにはあるかもしれません!

ノーベル化学賞受賞・下村脩氏って?

あなたはこの下村脩氏のことをご存知ですか?

彼は薬学出身なので、薬剤師の方ならば知っていて損はないと思います。

下村脩氏の発見ってなに?

下村脩氏はオワンクラゲが持っている緑色蛍光タンパク質を発見したことで、2008年にノーベル化学賞を受賞しました。

この研究は「役に立つかどうか」というよりも、彼の好奇心と探究心が研究を進め、そしてその姿勢が評価されたみたいです。

下村脩氏の経歴は?

さきほどもお話したとおり、下村脩氏は薬学界出身の研究者です。

それを聞くと、多くの薬剤師は彼の経歴が気になってくると思います。

まず、彼の学生時代の選考は生物学ではなく、旧制長崎医科大学付属薬学専門部にて学んだ薬学です。

そこから1951年に卒業してから武田製品工業で研究職を希望しました。しかし、当時の担当者より採用を立たれたことから、長崎大学に戻り薬学部で研究を行っていました。

彼の業績に対して、日本薬学会会長の長野哲雄氏は「下村先生のノーベル化学賞受賞を日本薬学会を代表して心からお慶び申し上げます。」と語ったそうです。

ノーベル医学生理学賞受賞・大村智氏ってどんな人?

次に紹介する方は大村智氏です。

彼もまた、薬剤師ならば知っておく必要があるだろう研究者だと思います。

大村智氏は何を発見したの?

彼は微生物の生成する有用な天然有機化合物の探索研究を45年以上行い、これまでに実に480種類を超える新規化合物を発見しました。

これによって、感染症などの予防や撲滅、創薬、生命現象の解明に貢献したのです。

大村智氏の薬学界との関係は?

大村智氏は非常に薬学界隈に関係が深いです。

彼は日本薬学界名誉会員であり、薬学会会員での初のノーベル医学生理学賞受賞者です。

また、彼は有機化学者として長年薬学研究に携わってきました。

1968年に東京大学で薬学の博士を取得、その後に北里大学で薬学部教授を行い、90年から2008年に北里研究所所長を歴任しました。

このように、大村智氏は薬剤師にとって、また薬学界にとって非常に深い関わりがあるのです。

惜しくもノーベル賞を逃した偉人たち!

惜しくもノーベル賞受賞にまでは至らなかったが、本庶佑氏、下村脩氏、大村智氏のように薬学界に深い関わりのある方々が他にもいます。

例えば、第1回から候補に上がっている北里柴三野口英世です。他にも、世界で初めてビタミンB1単離に成功をした鈴木梅太郎なども候補者のひとりです。

このように日本の薬学界には優秀な方々が多くいらっしゃいます。

薬剤師の方々も、彼らから学べることはたくさん学びましょう!

まとめ

これまで薬剤師にとって関わりの深いノーベル賞受賞者・候補者を紹介してきました。日本の薬学会の水準はかなり高い位置にいます。

これからもこの高水準を維持し、そしてより高い水準にするためにも、現在薬剤師の方や、これから薬剤師になろうという方は彼らから学べることはたくさん学んでほしいです。

本庶氏の発想力や下村氏の探究心、大村氏の好奇心などを見習い、日本の薬学界に貢献をする薬剤師が増えてくれることを願っております。

この記事が多くの薬剤師の方々のモチベーションに繋がれば幸いです!

薬剤師の転職に必要な資格は?

上の記事は転職する際に有利になるであろう資格についての記事です。

モチベーションがあがった薬剤師の方は是非参考にしてみて下さい!