病院が採用したい薬剤師とそうでない薬剤師の違いとは?面接の準備が全てだった。

「君、病院で働く薬剤師の器じゃないよ…」、「経験も能力も病院基準に達していない!」

いきなりですが、このようなことを言われたことがある病院薬剤師はいらっしゃいますか?

中々面と向かって、このようなひどいことを言ってくる薬剤師はいませんが、やはり病院も薬剤師に労働に対する対価を払っているので、できれば優秀な薬剤師を採用したいと思いますよね。

それでは、採用したい薬剤師と採用したくない薬剤師の違いは一体なんなのでしょう。

この違いを知れば、病院転職を成功させられる確率が何倍にも上がりますので、今から両薬剤師の違いを、病院の採用者目線で紹介していきます。

こんな薬剤師は採用したくない…

新型コロナウイルスの影響で、医療崩壊がしつつある中、現場だけでなく薬剤師を採用する担当者もより慎重になっているのは、想像するのは難しくないことです。

こんな状況で、これから紹介する特徴を持った薬剤師が病院に転職をしようとすることは非常に困難なことです。では、どのような特徴を持っているのでしょうか。

  • 病院に転職したい理由が曖昧な薬剤師
  • 転職先候補の病院について持っている情報が少ない薬剤師
  • 自分のメリットばかり話す薬剤師

これらの特徴を持った薬剤師は転職をすることは難しいです。1つひとつ詳しくみていきましょう。

病院に転職したい理由が曖昧な薬剤師

どの職場でも聞かれることですが、転職する理由は必ず聞かれます。転職する時期も時期ですから、採用者側も新しい薬剤師を採用するコストはできる限りかけたくありません。

そして、なぜこの病院でなければダメなのか。この質問について明確な理由を持って答えることができなければ、病院に転職をすることは難しいです。

病院に転職したい理由が曖昧なまま、転職活動を進めないようにしましょう。

転職先候補の病院について持っている情報が少ない薬剤師

採用者は応募者に、病院に抱いている印象だけでなく、どのくらい病院について知っているかを尋ねてきます。

仮に、転職したい病院についての情報を応募者が、ほとんど知らなかった場合、採用しようと思いますか。

病院に関する質問をされた時に、しっかりと受け答えをすることができれば、応募者の病院に対する本気度を示すことができます。

自分のメリットばかり話す薬剤師

採用者が採用したくないなと思ってしまう薬剤師の特徴として1番多いのが、自分のメリットばかり話す薬剤師です。

「自分が成長できるから」とか「キャリアアップのため」とかいう理由は、採用者は聞き飽きています。

病院にはチーム医療があり、医師や看護師とどれだじけ協力できるかが大事です。自分のメリットばかり話していると、採用者に対して、協調性がない自我が強い薬剤師という印象を与える可能性があるので、気をつけましょう。

こんな薬剤師は採用したい!

逆に採用者が採用したい薬剤師はどのような特徴を持っているのでしょうか。

新型コロナウイルスが蔓延している今だからこそ、このような特徴を持った薬剤師を病院は求めています。

  • 病院にメリットを与えてくれそうな薬剤師
  • 病院で身につけたいことが明確な薬剤師
  • コミュニケーション能力が高い薬剤師

これら3つのことを面接で示すことができれば、病院に転職できる確率が上がります。1つひとつ詳しくみていきましょう。

病院にメリットを与えてくれそうな薬剤師

病院に対してメリットを感じさせてくれるような薬剤師は、採用される確率が上がります。病院にメリットを与えてくれそうと意識させることが面接の時にはかなり大事なことです。

ここでは、不得意なことはあまり言わずに、自分が今までしてきた経験やできることをアピールしていきましょう。例えば、ドラッグストアに10年間勤務していて、管理薬剤師としてエリアマネージャーを務めていたという経歴を持っているんでしたら、「リーダーシップを発揮できる薬剤師」という印象を与えることができます。

自分のアピールポイントを見つけましょう。

病院で身につけたいことが明確な薬剤師

これは、採用したくない薬剤師で紹介した自分のメリットだけを示す薬剤師とは違います。「〜がしたいから」という理由だけでは、どうしても理由の厚さがでないです。

なので、ここでは自分のできないことを示した上で、できるようになるためにこの病院に転職したい、といったように理由の厚さを出していきましょう。

例えば、自分は新薬の治験に関わりたいと考えているが、今の病院では新薬の治験をしていない。しかし、この病院では新薬の治験をしていると聞いたから転職をしたいと考えている。

という理由でしたらどうでしょうか。もっと深掘りすれば、病院に転職するためのさらに深い理由付けになりますよね。このように理由に厚さを出すことができれば、病院に転職できる確率が上がります。

コミュニケーション能力が高い薬剤師

ここでいうコミュニケーション能力とは、相手の目を見て受け答えができるだったり、聞かれた質問に対して誠実に答えていることができている、といったことを指しています。

病院薬剤師になれば、患者さんと関わる機会が増えますし、チーム医療で他の医療従事者と関わる機会も増えます。なので、比較的高いコミュニケーション能力を求められます。

面接で、採用者はどれくらいコミュニケーションをとることができるのかを質問の中で探っています。コミュニケーション能力というのはそう簡単には上がらないので、普段から人と話す回数を増やしたり新しい交友関係を広げたりと色々チャレンジしてみましょう。

面接で失敗しないように最善の準備をしよう!

採用者は面接の時に、応募者の一つひとつの言動と行動をよく観察しています。最初から最後まで一貫性を持った内容で受け答えできるように、しっかりと準備をして面接に挑みましょう。

でも中々面接を練習をする環境というのはないと思うので、こちらの記事で紹介している転職サイトを利用してみてください。

病院への転職を目指す薬剤師必見!病院転職を成功させる秘訣とは?

こちらの記事では、病院転職を成功させるために必ず利用したい転職サイトを3つ紹介しています。面接対策も丁寧に行ってくれますし、薬剤師からの評価も高いサイトです。上手に活用して、面接で失敗しないようにしましょう。

まとめ

採用者目線で、採用したい薬剤師と採用したくない薬剤師を紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

この記事で紹介したことを頭に入れておくことで、採用したい薬剤師に近づくことができます。採用したくない薬剤師には後戻りしないようにしましょう。