薬剤師の転職はそこまで珍しくないこと。同じ企業に一生勤めるのではなく、転職という選択肢があたりまえの世の中になりました。
でも、いくら転職が身近な存在になったからといっても「転職に失敗したらどうしよう」「一度はじめたことだし踏ん切りがつかない」「こんなきっかけで転職したいと言っていいのかな」と思っていませんか?
そこで、今回は薬剤師の転職事情や転職を考えたきっかけなどについてについてまとめました。
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Contents
薬剤師が転職するきっかけ
薬剤師が転職する理由として主な理由が5つあります。それは
- 職場の人間関係がよくない
- 給与や賞与など収入面で不満を感じている
- 労働条件など待遇面で不満がある
- 結婚や出産、育児など
- 自分の能力をより高めたい
職場の環境や自分のワークスタイル、スキルアップなどが転職のきっかけになっているようです。
職場の環境がよくない
薬剤師の転職するきっかけとして、環境が良くないという項目が挙げられます。環境とは職場の人間関係や給与や賞与などの収入面、福利厚生などの待遇条件などのことです。
人間関係が上手くいっていない
薬剤師に限ったことではないですが、転職や退職をするきっかけとなるのは人間関係の悪化です。職場の先輩や同僚、後輩などの人間関係が悪いとストレスになってしまいます。
具体的な退職理由としては「上司のパワハラ」「男性からのセクハラ」「女性上司からのいじめ」「同僚と気が合わない」」「迷惑なお客さんがいる」「お得意様のお客さんから嫌われてしまった」などといったことが挙げられます。
薬剤師は特に少人数の職場で働くことが多いので、職場内の1人ンでもトラブルがあっただけでも、仕事が上手くいかなくなる場合があります。
人間関係のトラブルで、職場の雰囲気が悪くなってしまい転職をせざる得なかったこともあるようです。
どんなに優れた薬剤師でも職場の関係が上手くいっていない場合、個人の努力だけで解決するのは難しいため、思い切って転職・退職するケースが多いです。
収入面がよくない
薬剤師として、薬に関するプロとして働く上では、給与や賞与などの収入は重要な問題です。
プロとして責任が問われる仕事にも関わらず、収入が少ないと感じたことがきっかけで転職・離職をするケースが多くあります。具体的な転職理由としては「ハードワークにも関わらず給料が安い」「なかなか昇進することができない」「昇給率が低すぎる」「ボーナスが少ない」「結婚の機会により収入が良い職場に移った」などがあります。
薬剤師の給与は就職先の業種によって違います。
例えば、初任給で比較をすると製薬会社だと20~25万円、ドラッグストアだと25~35万円、調剤薬局では22万~30万円、病院勤務だと20~25万円という調査結果があります。
労働条件など待遇面で不満がある
薬剤師が人間関係、収入の他に転職や退職する理由として多いのが、労働条件などの待遇面です。昇進や昇給することが期待できないこともきっかけの一つです。
具体的な理由として、「仕事が大変」「昇進する見込みがない」「雑務ばかりやっている」「いつもスタッフが不足していて忙しい」「残業が多い」「休暇を申請しても拒否されてしまう」などがあります。
薬剤師の職場は少人数のところが多く、管理職が退職することがほとんどない傾向にあり、昇進でもしないとずっと裏方業務、雑務だけになり、昇給や手当が良くなることが望めないことが多いです。
労働条件では、勤務先によって人手不足で残業が多い、店舗なので土日祝日に休むことができない。長期休暇が取れない問題があります。
このような理由から結婚や出産、育児をきっかけに残業時間が短い、休暇が取れる職場に転職をする人もいるそうです。
自分のワークスタイルと合わない
次に薬剤師が転職する理由としてワークスタイルが合わないことがあります。ワークスタイルとは、主に女性などは結婚や出産などライフイベントから、スキルアップしたいが、今の仕事内容ではできないなどがあります。
薬剤師の女性の割合が全体の67%ということもあり、結婚や出産、育児などの理由で転職や退職する人が多くいるみたいです。具体的な転職理由として「結婚をするため事務系の仕事に転職した」「店舗勤務だったため子育てに適さない」「育児が終わってから復職する予定」など
また、薬剤師の仕事をする上で重要なことは何かというアンケート調査では、1位に給与、3位に勤務地という一般的も多い理由ですが2位には「仕事内容」というものでした。
薬剤師として研究などを行いたいということがきっかけで、スキルアップ目的で転職する人もいるみたいです。
具体的な転職理由として「働いてみて、期待していたような会社ではなかった。」「職場の体制がよくない」「将来後悔したくない」などです。
従来の調剤薬局の仕事である調剤業務の職場は多いですが自分のスキルアップ、キャリアアップとして新しい職場を目指す人が増えています。
例えば、漢方薬を取り入れた薬局や在宅介護、医療の現場で働く臨床薬剤師、薬剤師の知識や経験を活かしたHPの運営など様々な選択肢があるようです。
スキルアップ、キャリアアップをすることで収入が増加するだけではなく、方法によって家事や育児、介護とも両立が可能になります。
薬剤師の転職状況は
薬剤師がこの先転職する場合は、どんな転職先、求人状況なのでしょうか
厚生労働省の資料から見ると、全国の薬剤師は全体で約28万人、そのうち薬局の勤務者が約15万人、病院やクリニックが約5万人、医薬品企業が約4.5万人、衛生行政機関等が約0.6万人、大学が約0.5万人、その他が約1.7万人という内訳です。
薬剤師の転職先を見ると薬局が5%増、病院・クリニックが1.3%増、衛生行政機関等は2.2%増です。また大学は30%減、医薬品企業は4.5%減という状況です。
薬局の求人数は増えていますが、病院・クリニック、ドラッグストア、企業に転職をするとなると求人数が少なくなります。
病院・クリニックや医薬品企業に転職することが難しいですが、個人で求人先を探すだけでなく薬剤師の転職支援サイトを利用すると転職先を効率的に進められます。
薬剤師の転職理由・退職理由まとめ
以上薬剤師が転職するきっかけをまとめました。
転職するきっかけは様々で、「こんなことがきっかけでいいのか」と思うかもしれません。しかし、すぐに諦めるのではなく、どんな求人があるのか、他の職場はどうなっているかなど調べてことから始めてもいいかもしれません。例えば転職支援サービスを調べてみるなど行動することが大切ではないでしょうか。