薬剤師の離職率は高い?理想の職場選びのコツ

薬剤師の転職サイトになやむ女性

薬剤師の離職率は高く、長年同じ職場で働き続けることは稀だそうです。

理由は、薬剤師はそもそも女性が多く、結婚や妊娠を機に離職する薬剤師が多いから…

その他にも、大手転職エージェントのキャリアコンサルタント曰く、現在薬剤師の需要は高まっていて、企業側が好条件で中途採用を募集していることが多ことも影響しているとのこと。
薬剤師は転職しやすい環境が出来上がっているんです。

いろいろな事情があるものの、離職率が高いといわれると、その職場の印象はあまりよくないですよね。

そこで今回は、職場別の離職率や、離職率の低い職場を選ぶコツをご紹介していきます!

今まさに職場選びをしている薬剤師の方は、ぜひ転職先選びの参考にしてみてください!

新卒3年目以内の薬剤師離職率

厚生労働省が発表した新卒で入社した薬剤師の3年以内の離職率は32.3%!
約3人に1人が転職又は離職しているというのは、かなり多いのではないでしょうか。

さらに詳しい内訳をみてみると…

  • 1年目に離職:8.9%
  • 2年目に離職:10.3%
  • 3年目に離職:13.1%

勤務年数を重ねるごとに離職率が多くなっていることがわかりますね。

また、薬剤師の転職活動を無料で支援してくれる転職サイトに登録ている新卒3年め以内の薬剤師は5割を超えており、半数以上の方が新しい職場を探していることがわかります。

社会の厳しさは社会にでてみないとわからないことがほとんどなので、大変なことばかりですよね…。

平成26年度の薬剤師離職率は15.7%

新卒薬剤師だけでなく、全年齢の離職率は15.7%とデータがでています。
新卒3年目以内の離職率の半分以下ではあるものの、かなり多い数字です。

というのも、薬剤師業界以外の離職率と比較してみても、飲食サービス業、生活関連サービス業に次ぐ第3位の離職率となっています。

ただ他の業界と違って、薬剤師資格を持っている薬剤師はかなり需要が高いのが特徴。

転職活動を初めて最短3日で内定が決まったという事例もあるので、薬剤師の方は転職先には困りそうないですね。

職場別:離職率

薬剤師の離職率は職種によってかなり大きく変動します。

ここで紹介する職種は、職場環境はもちろん、行っている作業も異なる調剤薬局、ドラッグストア、病院の3つです。

職場選びの参考にしてみてください。

調剤薬局の離職率

調剤薬局の離職率は約10%前後!

薬剤師から人気を集める職場で、年収も高く働きやすい職種だといえます。

特に女性からの人気が高く、結婚したあとでもパートや派遣として働くことができるのでおすすめです。

ただ現実離職率が10%近くになっているのは、以下の理由があげられます。

  • 作業が単純化されてしまう
  • 職場の人間関係
  • 年収をアップさせたい

調剤薬局は1店舗5~10人で営業されます。

大手製薬企業などと比べると、一人一人の距離がかなり密なことが特徴です。

その中で人間関係のいざこざなどがあると、居心地が悪いのは予想がつきますよね。

また、調剤薬局の作業は処方された薬の調合がメインとなってきます。

長年やっていると、同じ作業に飽き飽きしてきてしまうことがあるようです。

他にも大幅な年収アップがないことなどがあげられます。

ドラッグストアの離職率

ドラッグストアの離職率は約6%!

薬剤師が主に働く職種の中で最も離職率が低い職種だといえます。

ただ、選ぶドラッグストアによっては、離職率が30%以上の職場などかなり労働環境が悪いところもあるのです。

このように、ドラッグストアで働きたい方は、職場によってかなり労働環境が異なるので、大手の転職サイトに掲載されている求人情報を細かく確認しましょう。

そこでおすすめしたいのは、マイナビ薬剤師の求人情報を参考にすることです。
マイナビ薬剤師には、コンサルタントが直接求人先の調査に行き、職場の環境など詳細掲載されています。こんな求人サイト他にはありませんよ。

他には、ドラッグストアで働いている薬剤師の方は、働く前にイメージしている調剤などはあまりありません。
離職する方の理由としては、調剤をしたくて調剤薬局に転職したという事例もよく聞きます。

病院の離職率

病院の離職率はいままで紹介した職種の中でも最も高い20%です。

病院で働く薬剤師といえば、倍率の高い病院薬剤師になった優秀な薬剤師というイメージがあるかもしれませんが、実際に働いてみると激務で想像とはかなり違うといいます。

調剤薬局やドラッグストアではあまりない当直があったり、次から次へとくる患者さんの調合やデータまとめなど、きつい職業なんです。

その割にはあまり収入面が充実しておらず、下手すると調剤薬局やドラッグストアのほうが仕事は楽なのに給料が低いなんてことはかなりあるのです。

ただ薬剤師の中でもかなりやりがいをもって働くことができる病院薬剤師は、職場選びさえしっかりと行えば、離職せずに長年働くことができるでしょう。

離職率の高い職場の特徴

職種別の離職率を紹介してきましたが、ここからは離職率の高い職場の特徴紹介していきます。
離職率が他の職場と比べて高いところは、なにかしらの原因が隠されているんです。

いい職場を見つけて、気持ちよく働くためにもしっかりと職場選びはしましょう!

残業時間・休日出勤などに問題あり

残業時間が月に40時間以上、毎週1日は休日出勤があるなど、職場環境にかなり問題がある職場は、離職率が高いです。

このような職場に共通するのは、従業員が少なく人手が足りていないということです。

求人を探すときに、平均残業時間や従業員数を予め確認しておくようにしましょう。

人間関係に問題あり

働くうえで最も重要になってくるのが、人間関係です。
特に従業員が少ない職場になればなるほど人間関係はかなり重視されてくる問題でしょう。

この人間関係については実際に働いてみないとなかなかわかりません。

まずは面接官の雰囲気などから推測して、その職場が自分に最適化どうかを見極めるのも重要です。

給料面に問題あり

いくら職場環境が充実していても、給料があまりにも低い職場は離職率が高いです。

病院などで働いている薬剤師の方などが当てはまりますが、仕事量の割にもらえる給料が低く、不満を爆発させている方が多くいます。

ただ給料面に関しては一度上司の方に相談してみるのもおすすめです。

ただでさえ人手が足りていない職場が多いので、今まで働いてくれたあなたが離職するのはなんとか避けたいはず。

それとなく給料アップの交渉をしてみましょう!

キャリアアップなどの将来成がない

せっかく薬剤師の資格を持っているのなら、キャリアアップしてどんどん条件を上げて働くべき!

でも地元の薬局や調剤薬局で働いていてはそんなキャリアアップも十分にできません。

なので、最初はキャリアを積んで後々転職しようと考える方が多く働いている職場の離職率は高いのです。

しかし、このような職場は離職率が高いからといって魅力がないわけではありません。

それなりに自分自身で仕事をすることができ、将来のキャリアアップに活かすことができるのです!

理想の職場を見つけるコツ

薬剤師の方は、理想の職場を見つけるために転職サイトを使いましょう!

転職サイトを使うことで、求人先の離職率を前もって確認できたり、他に似たような求人がないかなどを簡単に検索することができます。

また、あなたが離職率が低い職場を探していることをコンサルタントに伝えれば、その要望に合った求人先をいくつも紹介してもらえるのです。

これらサービスを全て無料で利用できる転職サイトは絶対におすすめです!

おすすめ薬剤師専門の転職サイト

そこで紹介したい転職サイトは、「マイナビ薬剤師」と「薬キャリ」です。

業界の中でも圧倒的な求人数と転職支援力を誇っており、この2サイトを使って転職活動をすれば絶対に理想の求人を探し出すことができるでしょう。

離職率なども求人情報に含まれているので、ぜひ参考にしてみてください!