みなさんが薬局に行ったとき、必ず話すのが薬剤師ですが、管理薬剤師という職業があることをご存知ですか?
「なんか偉そう」「なんにも知らない」「そもそも聞いたことない」
そんな方は最後まで読めば管理薬剤師マスターになれます!
今回は、管理薬剤師とはどんな職業なのかという基本的なことから、口コミからみるメリットやデメリットまでぶっちゃけていきます!
Contents
管理薬剤師とは?
業務内容
まず、管理薬剤師の業務内容ですが一言にまとめると「薬局にいる薬剤師のリーダー」です。
管理薬剤師の「管理」は薬局の管理を意味しています。
薬局の管理というと大雑把すぎるので大きく仕事を分けて、ご説明します。
- 従業員の管理
- 医療品の管理
- 責任者業務
この三種類にわかれます。
では、はじめに従業員の管理についてご紹介します。
従業員管理は薬局で働いている従業員が適切な業務を行っているか、教育や指導をしていき、薬剤師のシフト管理までします。
アルバイトの経験がある方は、その店舗の店長をイメージしていただけるとわかりやすいです。
従業員の仕事を管理し、薬局を回していく業務を管理薬剤師が担います。
次に、医療品の管理です。
医療品の管理は管理薬剤師が最も注意して行うべき業務です。
- 店舗内の医療品の管理
- 適切な分類による陳列
- 不良品の処分
- 不良品の修正依頼を開発担当に依頼
この業務が、管理薬剤師がしなくてはならない業務です。
管理薬剤師は薬事法に現場に一人置かなければならないと定められており、医療品の安全管理のためには必須の業務になります。
最後に責任者業務です。
現場の責任者として、現場で起きた問題や開発部との連絡は管理薬剤師が務めることになります。
それ以外にも責任者会議や副作用報告、新薬の申請など責任者としての業務は多岐にわたります。
薬剤師としての業務をこなしつつ、これらの業務をする責任があるので、負担は正直重いと言えるでしょう。
管理薬剤師になるためには?
資格は?
管理薬剤師になるために必要な資格はありません。
薬剤師の免許を持っていれば誰にでも管理薬剤師になる権利はあります。
しかし、管理薬剤師になるためには1週間で実働40時間働く必要があります。
管理薬剤師の業務の性質上、しょうがないことです。
実務経験は?
明確に何時間以上働いたら管理薬剤師になることができるという決まりはありません。
実務経験を3年間ほど積んでからの内部昇進が一般的なようですが、マネジメント力やコミュニケーション能力がある人は早い段階でもなれます。
管理薬剤師は従業員の管理をするので従業員から信頼を集める必要があります。
そのためにも実務経験はある程度必要になります。
求人を探すときの注意点
管理薬剤師という職業は負担も大きく責任も伴うため、求人を探すときには注意しましょう。
ブラック薬局で働くことになりかねません。
求人を探すときには労働条件、一人薬剤師の職場ではないか、管理職になるということに注意して探すようにしましょう。
労働条件の確認をするときに注意するのが勤務時間と役職手当、残業代などの基本項目です。
隅から隅まで読んでから、納得できたときだけ求人に応募しましょう。
また、管理薬剤師には「役職手当」があります。
これが求人情報にない場合は薬局側に聞いて確認をとっておきましょう。
そして、一人薬剤師の求人は避けるようにしましょう。
一人薬剤師とは薬局を一人で運営していく薬剤師のことです。
一人薬剤師の現場は薬剤師としての負担や責任者としての負担が降りかかります。
管理職としての経験がない場合の転職先としては避けるべきです。
最後に、管理職になるということです。
病院の求人は管理職扱いになります。
病院での採用が決まってから業務内容や職務権限がわかることもあり、事前によく聞くことが大切です。
よく注意して自分にあった職場を見つけましょう。
メリット
年収が上がる
管理薬剤師になることのメリットは給料が上がることです。
一般的な薬剤師が年収580万であるのに対し、管理薬剤師は680万円ほどです。
約100万円の給料アップが見込めます。
マネジメント経験が詰める
従業員や医療品の管理を責任者として管理するため、マネジメント能力が高まります。
マネジメント能力は実務経験でしか得ることができない貴重な財産です。
従業員と密にコミュニケーションをとれば、コミュニケーション能力も上がるでしょう。
実務経験は転職するときに選択肢を広げてくれるので人生において大きなメリットになると言えるでしょう。
デメリット
負担が増える
当然ですが、管理薬剤師は大変で忙しい仕事です。
管理薬剤師の業務が終わっていない場合は残業もザラにあります。
薬剤師としての仕事で手一杯の方はまずやるべき仕事ではないでしょう。
収入アップのために管理薬剤師になるのであれば薬剤師から転職することも視野に入れておきましょう。
副業が法律で禁止されている
管理薬剤師になると副業ができなくなります。
つまり、収入が管理薬剤師の給料という一本の柱に支えられる形になります。
これでは、不安定です。
収入も目立って高いわけではないので、管理薬剤師の負担と収入をしっかり見定めるようにしましょう。
まとめ
管理薬剤師は薬剤師のリーダー
管理薬剤師は薬局の責任者です。
管理職になることを把握しておきましょう。
収入だけをみて安易な気持ちで管理薬剤師になってしまうと現実とのギャップで大変な思いをしてしまいます。
よく管理薬剤師について理解してから昇進することをおすすめします。
メリット
- 年収が上がる
- キャリアアップにつながる
デメリット
- とにかく忙しく、負担が重い
転職という選択肢
管理薬剤師にならずに、年収アップに繋がる方法はたくさんあります。
地方薬剤師は需要が高まっているので、薬剤師の経験を活かしつつ、年収アップも狙えます。
管理薬剤師以外の選択肢も考えてみましょう!
以上で、私からのご提案は終わりです。
管理薬剤師について考え直すきっかけになれていれば幸いです!
今日の記事を読んで管理薬剤師になりたいと考えた方がいらっしゃると思います。
そこでどの転職サイトに登録するか悩んでいる方に向けて、上の記事を是非参考にしてみてください!