「地方の薬剤師求人は良いっていうけれど、実際のところはどうなんだろう・・・」
そうお考えの方も多いことかと思います。
地方で薬剤師として働くと決めた場合、さまざまな魅力のほか、いろんな不安があったりするかと思います。
そこで、今回は地方薬剤師として働くことの魅力を注意点について、主なものを取り上げていきたいと思っております。
地方薬剤師を次のキャリアとしてお考えの方、その他の地方薬剤師に少しでも興味があるよというかたは、ぜひご覧くださいませ。
※本記事では、地方とは都市部で過疎化が進んでいる地域のことを指します。たとえ都市部でなくとも、東京近郊の市町村や札幌、仙台、名古屋、大阪近郊、福岡などは地方の範囲内ではないことをご了承下さいませ。
Contents
地方薬剤師として働くことの魅力4選
- 高収入であること
- 好待遇であること
- 自然に囲まれた環境
- 人が温かい
1,高収入であること
地方の薬剤師というと、
「年収が都内に比べてみてもかなり高い」
ということを聞いたことがあるかと思います。
実際にその通りでございまして、求人情報を見てみると、その平均は年収600万円を超えるものがほとんどです。
なぜそんなに高収入なのかといいますと、ズバリそれは薬剤師が足りていないからです。
現在日本では全国的に深刻な薬剤師不足が起こっています。地方では過疎化も進んでいることから、都市部よりも薬剤師不足の対応が急務となっており、薬剤師の需要はとても高いです。
他の地域から薬剤師を呼び寄せるためには、お金で魅力づけすることが非常に重要になります。
だからこそ、どの求人も年収が高水準なものばかりなのです。
2,好待遇であること
1に引き続きの話となりますが、地方の薬剤師求人は待遇もとてもよく、場合によっては過剰とでもいえるほどです。
実際の例でいいますと、家の引っ越し代、またそれに伴う家電の購入費用などが支給されることがあります。また、車を支給してくれる案件なんかもあって、もう信じられないくらいですよね。
3,自然に囲まれた環境
地方と言えばやっぱり思い浮かぶのは、「豊かな自然」ですよね。これは大きな魅力の一つといえます。
森や海があることによって、人はリラックス効果をえることができたり、趣味がある人なんかは趣味に没頭したりすることもできます。
私の知っている方で、副業として農業をやりたいから鹿児島の薬局に転職したという方や、ダイビングや街自体の雰囲気が好きで沖縄のドラッグストアに転職をした、という方もいらっしゃいます。
その方々は今でも元気にバリバリと薬剤師として働いており、好きなことをしながらゆっくりと生活を送っているそうです。
人によっては、もしかしたらこんな生活は理想といえるかもしれませんね。
4,人が温かい
これも地方・田舎ときいて思い浮かぶ人が多いかと思います。
地方には心優しいおばあちゃん・おじいちゃんがいて・・・実際に先程の知人たちにもきいてみたのですが、やはりその予想は間違っていないようです。
鹿児島の方のお話によれば、
「はじめは、『東京からよそ者が来た』といった感じで、地域の方々から斜に構えられてしまうこともありました。でも、引っ越した時に挨拶周りをしっかりしたり、仕事で患者さん(もちろんいらっしゃるのは近所の方々です)としっかりコミュニケーションをとったりしているうちに、だんだん認め始めてくれましたね。今では、家に帰ると隣のおばあちゃんがネギなどの野菜を玄関においてくれたり、余ったおかずなども分けてくれたりしてくれます。東京では感じることができなかった『人の温かみ』を感じることもできて、毎日とても充実しています!最近では、私が結婚していないことを心配していろんな方を紹介しようとしてくれていて、本当にいたれりつくせりです。もしいい人がみつかったら、私はたぶん東京には戻らないと思います。(笑)」
いかがでしょうか。こんな生活、私もしてみたいものです泣。
ここまでで、地方薬剤師として働くことの魅力をお伝えしてきました。
しかし、どんないいことにも、その裏面が存在するはずです。次に、地方薬剤師として働くうえでの注意点についてお話していこうと思います。
地方薬剤師として働くことの注意点3選
- 場所によってはとても激務になってしまうことも
- コミュニケーション能力がないときつい
- アクセスが悪い
1,場所によってはとても激務になってしまうことも
先程もお話したとおり、地方では薬剤師が不足しているがゆえに薬剤師に対し、高収入が支払われています。
ですので、場所によっては薬剤師が自分一人だけ、なんてこともありえてしまうわけです。
しかし、地方はそれだけ人口が少ないということもありますので、そこまで心配する必要はありません。
もし新卒など、経験の浅い方が地方薬剤師を狙う場合は、他の薬剤師の頼れないという意味において注意するべきだといえます。
2.コミュニケーション能力がないときつい
こちらも先程お話した通り、地方薬剤師として働くにあたっては、地域の方々との交流はもはや必須なものといえることができると思います。
よって、人と腹を割って話すのが苦手な方などは、向いていないか、その弱点を直さなければなりません。
3,アクセスが悪い
これも地方といえば当たり前ですが、都心や人が集まるアミューズメント施設などの娯楽施設、スーパーでさえも行きにくいなんてことがありえます。
だからこそ、車を支給してくれるなんて求人があるわけです。
「人が集まるところが好き!」という方にはちょっと向いていないと言えますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
地方で薬剤師として働くことの魅力と注意点をまとめてみました。
全体をまとめると、高収入・自然・人が優しいことと引き換えに、都内で得られるメリットはとれなくなるということが言えます。
本記事が、地方で薬剤師として働きたい人の参考になれば嬉しい限りでございます。