薬剤師資格を取るのに年齢制限はあるんでしょうか?
また転職市場での年齢制限についても気になる方も多いだろうということで、今回はその2つについて詳細に説明します。
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薬剤師の年齢制限ってあるの?
薬剤師は何歳からなれる?
薬剤師は、少子高齢化によって医療の需要が高まっていることによって、将来安定しているというイメージがあり、とても人気の職種ですよね。また、産休・出産・育休を経てからも復帰しやすいということで女性の支持も得ています。
そんな薬剤師ですが、できれば、早く薬剤師になりたいという方も多くいらっしゃると思います。
では、薬剤師は、何歳からなれる職業なのでしょうか。
まず、薬剤師になるためには、国家資格を取る必要があります。またその資格をとるためには、6年制の薬学部を卒業する必要があります。
そのため、最短でも、薬剤師資格を取得する為に、6年がかかることとなり、最短で24-25歳ということになります。
若いうちから、資格を取得できる薬剤師ですが、資格を取得するまでの道のりはとても長いです。
まず、薬学部に入学するまでが難しいです。
薬剤師の資格を取得したい人が増えるにつれて、薬学部の合格倍率も年々高まっています。難関であるだけではなく、6年間大学に通わなければならないため、学費も通常より高くなります。更に、入学という難関を潜り抜けてからも、勉強についていくのが大変だということが言われています。
薬剤師は社会人からでもなれるのか?
上記で述べたように、薬剤師になるためには、国家資格がなくてはならないです。
その国家資格に、年齢制限はありません。
それならば、社会人になってからも資格を取得して、薬剤師になることはできるのでしょうか?
結論から言えば、できます。
実際に社会人になってから、安定した薬剤師の魅力に気づき、薬剤師になりたいという方も少なくありません。ここからは、社会人でも薬剤師になれるのかという問題に関して、2つの観点から述べていきたいと思います。
勉強する覚悟ができているのか
1つ目として、薬剤師の資格は国家資格であるということを忘れてはなりません。
6年間、薬学部に通った学生であっても、合格は保証されていないというレベルの世界です。
もちろん、大学だけではなく、スクールという選択肢もありますが、いずれにせよ、社会人から学生に戻って勉強をするという覚悟がないと厳しいでしょう。6年という時間は長く、資格を短期間で取るために、スクールを選ぶ人も多いですが、その場合6年生の薬学部よりも、勉強スケジュールはハードになる場合が多々あります。
薬学部の学生ならば、勉強の他にサークルなどの息抜きの時間があるかもしれません。
しかし、社会人の場合、そんな余裕はありません。
社会人として薬剤師を目指す場合、毎日勉強漬けの生活をしている浪人生をイメージするのが良いと思います。社会人から浪人生に戻れるという覚悟がある場合、将来の長期的メリットを考慮すれば、悪い選択肢ではないと思われます。
経済的な余裕があるか
2つ目に、やはり資格取得までにかかる費用です。
薬学部ではなく、スクールに通うことで、授業料を抑えることはできるでしょう。
しかし、資格取得までにかかる費用はそれだけではありません。
現在している仕事を辞めるということは、給料が全く入ってこないということです。働きながら勉強という人もいるかもしれませんが、国家資格はそんなに甘いものではありません。
収入がゼロの状態で、授業料、生活費を賄うことは、大変だということは火を見るより明らかです。
これだけの費用を用意している、あるいは周囲からの援助を得られるという状況が整っているならば、薬剤師資格に挑戦してみる価値はあると思います。
これで、薬剤師取得には年齢制限がないということが分かりました。しかし、個々人の差ではあるでしょうが、勉強するための体力や経済的余裕が資格取得の前提となってくるため、その点で年齢制限はあるともいえるでしょう。
薬剤師の転職に年齢制限ってあるの?
薬剤師資格はいつでも取れるということが分かりませたが、せっかく薬剤師資格を取ったところで、転職ができないということでは、たくさんのものを犠牲にした意味がありません。
そこで、ここからは、薬剤師の転職における年齢制限はあるのかについて見ていきしょう。
この話は薬剤師に限った事ではありませんが、一般的に、転職に年齢は関係してきます。
高齢になればなるほど、転職活動は厳しくなってきます。
実際に、年齢がネックとなって、転職に踏み切れない人も多いです。薬剤師は、今、売り手市場と言われておりますが、だからといって、油断してはなりません。
特に、社会人で、これから薬剤師資格を取ろうとしている人は注意してほしいです。働き始める年齢が、30歳以上で、未経験という場合には、なかなか、受け入れてもらえないということが起こりえます。しかし、だからと言って、諦める必要もありません。実際に、40代になって転職に成功している人もいます。もちろん、一つも条件を譲らないということはないかもしれませんが、納得する職場に入れる人もいる事から、本人の努力次第であることが言えます。