「中高年(50代)だけど新しい職場を探したい」
「中高年(50代)でも転職ってできるかな」
このように思っている中高年の薬剤師のみなさん。普通のサラリーマンの場合、中高年の転職は難しいですが、薬剤師は国家資格を必要とする仕事なので中高年でも転職できます。
とはいっても、中高年での転職は20代・30代の薬剤師と比べたら簡単ではありません。そこでこの記事では、中高年の薬剤師が転職を成功させるためのコツについて紹介していきます。
中高年薬剤師の転職が難しい理由
家庭を持っている方も多く失敗できない中高年の転職ですが、応募する薬剤師側と採用する側とでの思惑がからみ、若手薬剤師の転職より難しくなっています。その理由を3つ紹介します。
転職先の条件が多い
中高年薬剤師の多くの方が家庭を持っているため収入を確保しなければなりません。子供の学費や自身の老後の資産を貯めていかなければならない時期でもあります。
そのため、転職するときに「年収〇〇万以上」・「定年後も働ける」などさまざまな条件を付けてしまいます。すべての条件を満たす転職先はないので、本当に譲れない希望条件は何かよく考えるようにしてくださいね。
人件費がかかるがが働ける期間が短い
中高年薬剤師は若手薬剤師のように30年以上勤務できるわけではありません。定年後もパートとして働くから、長く働けると思う方もいるかもしれませんが、勤務時間の短縮・体力低下などにより若手と同じ戦力として働くのはなかなか難しいです。
にもかかわらず、50代は人件費が高くなるので採用する側としては若手を優先しがちなのです。
新しい仕事を覚えるのが難しくなる
中高年薬剤師は今ままでの仕事の経験があるので、調剤経験があり他の調剤薬局に転職するときは即戦力として活躍できます。
しかし、「若いときは薬の名前をすぐ覚えられたのに」「新しい職場で電子薬歴やレセコンなどパソコンの操作ができるか心配」などと思ったことはありませんか。すべての方が物事を覚えにくくなるというわけではありませんが、一般的には年齢が上がると知識の習得がしにくくなります。新しい仕事をどんどん覚える若手と異なりこのような傾向があるので、中高年薬剤師は転職のハードルが上がるのです。
勤務先・雇用形態について考える
薬剤師は他の職種と比べると比較的転職しやすいです。勤務条件・雇用形態によっては求人の幅がかなり広いので60代以上の求人もあります。
しかし、上記で説明したように中高年の転職はハードルが上がります。そのため、転職を考えている方はまず第一に勤務先・雇用形態についてきちんと考えるようにしましょう。
主な求人は調剤薬局・ドラッグストア
中高年薬剤師の方向けの求人は、調剤薬局・ドラッグストアがメインとなります。調剤薬局・ドラッグストアはいたるところにあり、必要になる人手が多いため中高年の薬剤師を採用する職場が多いです。さらに、薬剤師が辞めてしまい困っている職場・人員増のために薬剤師を募集している職場であれば、採用になる可能性がかなり高いです。
とりわけドラッグストアは、他の業種と比べても待遇が良いため、転職して収入アップということも望めます。
正社員以外の雇用形態も考える
多くの人が「正社員として働きたい」と考えると思いますが、転職を成功させるためには正社員以外の雇用形態で働くことを考える必要があります。
50代以上の中高年薬剤師が就職できる職場の多くは正社員ではなく、パート・アルバイトの求人を出しています。求人票には「正社員の募集」と書かれていても、実際に面接に行くと、「パート・アルバイトでの勤務はどうですか?」と聞かれることが多く、そこで正社員にこだわってしまうと、転職先が見つからなくなってしまいます。
企業が中高年薬剤師を正社員として採用したくない理由は、中高年だと定年まで働ける時間があまり多くないからです。若い薬剤師は何十年も働いてくれますが、中高年だと定年までの10年ほどしか働けません。こういった理由で、正社員のみを希望条件にしていると働きやすそうな職場で働けなくなってしまいます。
また、調剤経験がある方は派遣として勤務することもおすすめです。派遣薬剤師は決まった期間のみ働くことになるので、人間関係があまり良くない職場であったとしても期間が過ぎたら去ることができます。逆に「ここで働きたい」と思ったら、正社員として働けるように交渉することもできるのです。
中高年薬剤師が転職を成功するコツ
今より条件の悪い職場に転職したって意味がなく年齢が上がれば上がるほど転職が難しくなるので、中高年薬剤師の方は1回で理想の転職先を見つける必要があります。
そこで、ここからは中高年薬剤師が転職を成功するためのコツを3つ紹介します。これらのことを忘れずに転職活動を行うようにしてください。
人間関係がよさそうな職場を選ぶ
転職先での仕事は教えてもらわなければできません。そのため、協力体制がある職場を選ぶのがポイントです。
このような職場を選ぶために職場見学を必ずするようにしましょう。求人票に書かれている情報だけでは働いている人の雰囲気を知ることができません。実際に自分の目で職場を確かめて「ここで働きたい」と思うか考えるようにしましょう。
また、転職エージェントを利用してみるのも1つの手でしょう。コンサルタントは実際に職場に行ったことがあるため、求人票に載っている以上の情報をたくさん教えてくれます。
経験を活かせる仕事を探す
中高年薬剤師の大きな強みは、今までの仕事で培った経験や実績です。そのため転職先は、自分の経験が活かせる仕事を選ぶようにしましょう。
調剤経験・管理薬剤師の経験があれば大きな加点となります。また認定薬剤師など資格を取得していれば、それをアピールすることも重要です。
謙虚に学ぶ姿勢をみせる
経験が豊富だと転職活動の上で有利になりますが、プライドが高すぎると採用してもらえません。
いくら経験があるといっても、新しい職場ではその職場のやり方があるので教えてもらわなければなりません。とりわけ、中高年の転職では自分より年下から教えてもらうことも多々あり、プライドが高すぎると職場での人間関係が悪くなってしまいます。
そのため、謙虚に学びたいという姿勢で仕事を行うようにしましょう。
中高年薬剤師でも転職に成功できる!
年齢が高いというハンデを負うものの、中高年薬剤師でも転職で成功することができます。譲れない条件を明確にしたうえで、経験を活かせる雰囲気の良い職場を選ぶようにしましょう。
皆さんの転職活動がうまく行くことをお祈りしています。
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