現在、薬剤師として働いている人の中には、「もっと年収の高い役職に就きたい」「専門性のあることを学びたい」など、キャリア・スキルアップを目指し、転職をしようと思っている方は少なからずいると思います。
そこで、今後必ず役に立つ薬剤師のおすすめの資格を紹介していきます。
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薬剤師転職に役立つ資格8選
日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師
皆さんは薬剤師として、日頃から知識を能力を高めていますでしょうか。転職の際にも、企業からしたらスキルが高い人を雇いたいですよね。そんな実績を保証してくれるのがこの資格です。
薬剤師に必須の薬学や法律に関することなどについての研修を、一定期間内に修了・申請することで習得できます。
取得できれば、常に一定の成果を残せる薬剤師として、患者さんはもちろん、企業からも高い信頼を得ることができるでしょう
認定実務研修指導薬剤師
6年生の学校に通う薬学生の研修の指導を担当できる薬剤師として認められる資格です。研修で職務能力の向上が一定の水準を超えたと判断され習得できます。
薬剤師の中でも特に責任感がある人材としての証明になります。
がん専門薬剤師
がんの治療を支える抗がん薬に対する知識の専門性を認められる資格です。
日々進化しているがん治療ですが、それに伴い、使用する薬物や両方についての技術・知識・経験を持つ薬剤師の需要も高まっています。
ただその分、習得はかなり難易度が高いと言われています。
具体的には、日本医療薬学会によるカリキュラムに沿って、
・がん宅物療法に関する5年以上の研修
・薬物的介入実績(患者への服薬指導や医師への提案)を50症例以上提出
以上のことを最低限達成しなければなりません。
また、5年ごとに更新され、その都度講習と臨床実績の提出をしなければなりません。
このように取得前後共に高い能力が求められる資格ですが、その分取得できれば、がん専門薬剤師として専門性・責任をアピールすることができることでしょう。
緩和薬物療法認定薬剤師
こちらもがんに関するものです。
がん治療の緩和に努める医療チームに参加し、医師やスタッフと連携し薬剤師という立場で患者さんへのケアができると認められる資格です。そのほかにも、ホスピス・緩和ケアを行う病棟にて薬物両方・管理をすることも認められます。
近年施行された「がん対策基本法」により在宅緩和ケアの充実が見直されました。適切な使用方法に準ずればモルヒネ等の医療用麻薬の使用が可能で、利用者が拡大しました。
その影響で、薬局の中にも在宅ケアを支援するところが増え始め、これからもますます資格獲得者の活躍の場が増えてくることでしょう。
精神科薬物慮療法認定薬剤師
ストレス社会である日本では、精神科領域の需要は確実に増えています。そんな本領域で症例に合わせて薬物を提供し、またその知識を兼ね備えていることが認定されるのがこの資格です。
少し取得条件が難しく、
・50症例以上の指導実績がある
・精神科の学会に属している
以上のような実務経験が必須となっています。
また上位の資格として、精神科専門薬剤師があります。非常に難易度が高く保有者数も少ないですが、獲得できれば確実に転職の際に役に立つでしょう。
小児薬物療法認定薬剤師
小児科領域において、医療チームに参加するための専門低知識を持ち、また小児患者とその家族に対してアドバイスができることを認定される資格です。2012年に設立した最近の制度です。
取得には、
・日本薬剤師センターの研修を終了
・日本小児臨床薬理学会の研修を終了
・別途試験に合格
小児の医療現場は特殊な事例が多く、取得後も現場の医師や薬剤師からは貴重な知識を得ることができ、転職時にも企業から注目されるでしょう。
糖尿病療養指導士
糖尿病の治療をする患者さんの自己管理を促す指導が認められる資格です。
取得することで糖尿病領域における生活指導の専門家として高く評価されるでしょう。
また取得後は、地域にある研修会や多職種と交流し、糖尿病についての知見をされに広げることで、さらなる知識の向上や患者の支援を見込めます。
公認スポーツファーマシスト
世界的なアスリートがドーピングの使用が判明し失格になるなどのニュースをよく聞きますが、そういったドーピングの防止規則に対しての正確な知識を持つ薬剤師として認められる資格です。
一般の人が入手可能な薬の中にも禁止物質が含まれていることがよくあるため、そのような薬物の使用を事前に防ぐことが主な業務内容です。
取得方法は他と比べると非常に簡単で、申し込み後、基礎講習会と実務講習会を受け、その後パソコン上で確認試験受験し、合格することで取得できます。
受講には薬剤師の資格が必要ですが、それさえクリアできればどなたでも取れると思います。
また2020年には東京オリンピックが開催されることもあり、これから需要高まっていくので取得を目指すことをお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回紹介したのは転職に役立つ資格を紹介しましたが、ほかにも薬剤師の資格は多くの種類があります。
自分の能力に合わせて習得を目指し転職に役立ててみてください。